鈴木たろう。
初めて存在を知ったのはかなり昔、高校を卒業したばかりの頃。
同じ麻雀店に通っていて、会ったこともないのに名前と評判だけは聞いていた。
その後、各種対局で同卓すること多数。さらに麻雀誌で一緒に連載を持つなどし、
いつの間にか知り合ってから17年もの月日が経っている。
所属団体は違っても、今回のメンツの中で一番打ち筋がわかっている相手だ。
だが、その打ち筋は変幻自在。同卓していてなんともやりにくい相手でもある。
そのたろうの持ち味が存分に発揮されたのが、この日の初戦だった。
たろうはなんと大ミンカン!
私がチーをすると読んでの、いわゆる邪魔カンである。
ポンではない理由は、相手にプレッシャーをかけるためと、チーを阻止された
私とのアガリ競争ならば勝てるという読みからだろう。
それにしても・・・
役なしイーシャンテンからの大ミンカンとは。なんという自信だろうか。
これを見た私は動揺し、終盤に愚形テンパイを入れるがたろうに放銃してしまう。
まさにたろうの計算通りか。
その後3万点を上乗せしたたろうが、さらに2つ仕掛ける。
それに対して上家の私が、たろうの
切りに合わせて
タンキに変えたということなのだろう。たろうならこれくらいやってくるはず。
これはどういうことだ!?
テンパイを取り、その後待ち変えをしたのだろう。
ということは、今はタンキ待ちのテンパイのはず・・・
実は、喰い替えができるルールだと勘違いして鳴いてしまっただけなのだが、
受ける側はそんなことはわかるはずもなく、対応せざるをえない。
それだけでなく、終始たろうへの違和感と戦う1日となった。
たろうはこの日の大暴れで最下位を脱出。
そのまま一気に駆け上がることになる。
3節終了時。
1 154.0 12.83 12 5/ 3/ 2/ 2 2.08 Ⓟ小林剛
2 124.0 10.33 12 2/ 6/ 4/ 0 2.17 Ⓢ福地誠
3 117.0 9.75 12 6/ 0/ 3/ 3 2.25 Ⓟ石橋伸洋
4 51.0 4.25 12 3/ 4/ 3/ 2 2.33 Ⓟ須田良規
5 -25.0 -2.08 12 3/ 3/ 2/ 4 2.58 (≧▽≦)
6 -70.0 -5.83 12 3/ 2/ 2/ 5 2.75 Ⓟ鈴木たろう
7 -134.0 -11.17 12 1/ 4/ 3/ 4 2.83 Ⓟ多井隆晴
8 -217.0 -18.08 12 1/ 2/ 5/ 4 3.00 ASAPIN