島田大祭と歩んだ道 吉住小友也 | 大井神社大祭総合研究所

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ただ今、大祭に対する質問も受け付けております!(*´∀`*)

長唄吉住会の会報「扇草№31」に島田市在住の長唄三味線の吉住小友也先生の記事が掲載されました。

大祭の事が書かれていたのでお願いして許可を頂いて紹介させて頂きます。

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昨年十月の第107回島田大祭は、私にとって最高のお祭りとなりました。

思えば約九年前、本格的に三味線に打込む為上京し、当時から将来名取りになる事が出来たら、第壱街の屋台で三味線を弾きたいという夢がありました。

2008年に一つの目標であった名取りとなり、今回、初めて長唄吉住会三味線方、吉住小友也として、屋台の上で演奏させて頂いたのです。 

お祭り初日には「御手見世」という、屋台に乗る芸人さんを町衆に披露する会が開かれ、先代のお家元、花垣先生には毎回ご出演頂いておりました。

その「御手見世」が数年ぶりに復活され、小三代先生に「みやこ風流」を弾いて頂きました。




島田の子供達は「桃太郎」を課題曲とし、約半年間お稽古して参りました。お稽古では一人ひとり弾けていても、全員で合わせると全く弾けなくなる子もおり、自分の指導力不足を感じましたが、残り十日程のお稽古では、小三友先生より頂いたアドバイスを元に、二、三人一組のお稽古に変え、その練習成果があり、本番では見事素晴らしい演奏を披露することが出来ました。
お客様からも高い評価を頂き、自分自身「三味線」の成長が認めらた様で嬉しかったです。


また、今回は五才の娘を屋台の踊り子として舞台に立たせ、夢以上の親子共演が実現致しました。
長い歴史の中で長唄、三味線、鳴物の名取りになった方がいた事実は残っていますが、親子共演は初の事で、町の皆様も大変喜んで下さいました。
演目は「娘道成寺」「越後獅子」で、どちらも「舞踊としては大し変難しい」とお師匠さんにいわれましたが六月末よりお稽古を開始。


十月まで週三回のお稽古と自宅稽古を重ね、何とか本番を迎えました。

普段はお転婆な娘で、人前で本当に踊れるのかと心配でしたが、伴奏に合わせ立派に踊る娘の姿が屋台上にありました。



目の前の舞台で娘が踊り、自分が伴奏をする。今まで三味線をやってきて、本当に良かったと 思った瞬問でした。

島田には大祭があり、長唄があります。

今後も島田を始め、静岡に長唄、三味線の音を広めて行きたいと思います。

娘はお祭りが終わってからも、「娘道成寺」と「越後獅子」の唄を口ずさんでいます。


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以上が吉住小友也先生が投稿されが記事。

先生は「NPO法人 三味線音楽普及の会」の活動として

学校への出張授業、児童生徒への実技講習、鑑賞用出張演奏

そして東海道沿いのご自宅で三味線教室を開いて情熱的に活動をされています。

頭が下がりますね。

近い将来、散歩するとあちこちから三味線の音が聞こえてくるような音譜

そんなファンタスティックな町になるといいですね

クローバー