「長唄祭」とか「帯祭」とか
ニックネームがありますが
もうひとつの顔として
「境界線の祭」
みたいなトコもあります。
(私見です)
大祭中は
祭のエリアが9つに分けられます。
1つの街(エリア)には
1つの催し物のみ
存在するという
取り決めがあります。
それを
「一町 一屋台 一行列」と呼んでいます。
島田のメインストリート
本通り(東海道)には
エリアの境界線が
6本ひかれます。
(少なくとも江戸末期にはこの境界線が存在していた)
その線にはそれぞれ
境界を侵す人がいないよう
見張りをする役がいるんです。
観光客はフリーで
自由に行き来できますが
祭参加者(青年)(カンバン着用者)は
その境界線を越える事はできません。
その線の向こうへ行くためには
カンバンをリバーシブル(裏カンバンと呼ぶ)して
線こえしなければいけないんです。
もし、自分の街のカンバン(法被)を着たまま
境界線を越えると
見張り(境界応接)に捕まり
その街の本部に連行されたりします。
そして
ガチョンガチョンに怒られます。
さらに自分の街の
然るべき人が一升瓶をもって
謝りながら
迎えにきたりしてね。
したがって
必ず境界線を侵さないよう
細心の注意をします。
とこ~ろが!
昔 私自身 ミスをした事があります。
他街とエリア交換した際
自分の属する係りの青年が
提灯(チョーチン)を置き忘れちゃいました。

一町一屋台に反する事象です。
その事が発覚してしまい
彼の上司であった私は
自町の本部に呼び出され
置き忘れた彼と共に
コンコンと
お説教をいただきました。
ヾ(。`Д´。)ノ
「提灯を忘れるなんでとんでもない。境界線を出る時には花ぼろ一本だって落とし忘れてはいけないものなんだ!」

今となっては( ´∀`)
お説教してくれた彼らと共に
笑い話です。
ふだんなら「提灯一つで、そんなに目くじらたてなくても いーじゃん」と思いますよね。
はたから見ればコッケイかも
しれませんが
この祭って
そーゆーものなんですよね。
その見張りをする彼も
コンコンとお説教する彼も
日常では
ふつうの公務員とか
ちゃんとした企業人だったりするんだよね
そんな彼らも
熱くなっちゃうんだよなぁ
この大井神社大祭
(o^-')b
