映画『裏切りの街』☆ | コバニャシのひとGUCCIメモ~中村真知子ブログにゃ

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名前はコバニャシ。猫にゃ。生まれた時、雄雌わからず適当にコバヤシって名前つけられたの。でも飼い主は小林さんじゃなく、世の小林さんもいいメイワクよ。飼い主はただのカプチーノ好きの女。ぷっ。なんだか女優とかいうことやってるらしいわ。わたしのが女優っぽいけどね。

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にゃうもす。
コバにゃうも!

飼い主マチ子が、あちこちのSNSで騒ぎ立てているので、ご覧になった方は重複なお話になりにゃすが…。
11/25まで新宿武蔵野館、その後全国展開予定の映画「裏切りの街」。
冒頭の写真はロビーにてまでも気さくにお話してくださった三浦大輔監督とマチ子。お写真まで撮らせてくださり、ありまたいことです(о´∀`о)


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思えば6月のある日のこと。
はぶ談戯主宰の穂科エミさんが
「真知子さん、このドラマ見てみてん」
と教えてくれたdtvなんかで見られる本作「裏切りの街」でした。
6話仕立てだったけど、夜中に一気見。
あたくしコバと一緒に夜更かししましてん(о´∀`о)
次の日のマチ子の目、爛々でギラギラw


マチ子曰く、
どこ行っても銀杏BOYZさんのテーマソングが頭ぐるぐる。
池松壮亮さんの、寺島しのぶさんの、あの会話感を反芻してニヤニヤし、
平田満さんのあの顔を思い出してはゾッとし、
中村映里子さんの、ザ女感にふらっとし、
少なくとも一週間は引きずっておりました。

銀杏BOYZはん、当時アホほど聞いてましたねん。
アホなマチ子は同じ曲をぐるぐるとループでw


(以下、もしかしたらネタばれと感じる方もいるやもしれません)

…あのですね。この映画。
ぶっちゃけ何にもスッキリしない…というか、ある意味ラストはスッキリするんですが。
それはスッキリしなくちゃならないスッキリで。
…なんて言ったらいいんだろうなぁ。
思い出すつもりのない引き出しを開けるっていうなのかなぁ。
でも、それはとてつもなく愛おしくて懐かしいものでもあるような。
…そう、あえて言うなら。
いつの間にか気づかない内に刺さってて、そこに居座って抜けなかった「刺毛」が
この映画を見た事で、思い出したかのように鈍い重い痛みを走らせる。

そんな後味の映画なんです個人的に(〃ω〃)

…ええ。ぜんぜん楽しくないですね(^^)。
要するにマチ子がどMだから「その刺毛感」が大好物だったりするのです。


…そんなガッツリとマチ子に刺さった「裏切りの街」が映画になっちゃう?!
Facebookで見つけて、慌ててマチ子、穂科さんにご連絡。
「行きましょう!」と、さっそく。
ここのとこ二本ともお芝居ご一緒してる川田早矢加ちゃんと女3人で行くことに!

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そして合わせた日取りには、なんと出演者様のアフタートークあり!
ラッキー(о´∀`о)

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と思ったらすんごいぶりで再会した駒木根くん!

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よく覚えててくれたなぁ。
流石であります(о´∀`о)


小さなipadで見ていたドラマのタイトルが、
スクリーンに出ると、全身の毛が逆立つ気がします(о´∀`о)
以前、気づけなかった伏線に気づきます。
わかってるのに役者さんたちに魅入り、ついつい笑ってしまいます。
だって池松壮亮さんの役どころなど、クズにクズを重ねて、
絶妙なウソっぷりが可笑しくて可笑しくて堪えられなくなります。
失礼かもしれないけれど、平田満さんの情けない顔も、笑顔も、
怖さすらも、素晴らしすぎて、もはや嬉しくて笑います。
寺島さんとのゆらゆらとした緩慢だけれどキュートな空気感に。
中村さん、落合さんとの傷つかないようにしてて傷ついていく人たちの空気感に。佐藤仁美さんの、ハッキリとした女性感に。
絶妙な間に。嬉しくて笑顔と涙がこぼれます。




…以前、東京芸術劇場にて。
つかこうへいが亡くなった後。
三浦大輔さんが、つか原作の「ストリッパー物語」を脚本に起こして演出してらした。
ぜったいに見たいと思った。
いわゆる「つかこうへい芝居」とは全く真逆の、
日常会話等で物語が進行していく。
だけれども重たいものもしんどいものも、じわじわと迫るように、はっきりとくっきりと描いてらした。


昔話をしますとね。
劇団に入りたてのころのマチ子は、若かったし今よりだいぶおバカさんだったので、
つかの戯曲への理解、周りのライバルほどには語ることもできなくて。
要するにカン(しかも当たってるか外れてるかわからないやつw)だけでお芝居してました。

なので。戯曲ではなくて。
小説やらエッセイを一生懸命読んだのです。
そうすると。
つかさんの小説は、お芝居より少し丸くて柔らかくて、
当時の私にはわかりやすくて、きゃっきゃと笑えて楽しくて…
なんだかピュアに感じられて、切なかったのです。

そのころ読んだ小説の景色のような。
そんな景色が三浦大輔さんの「ストリッパー物語」にはあって。
物悲しくも愛おしい人々がただひたすらに描かれており。
さらには、娘さんが踊る場面など、演劇ならではの表現に
つかこうへいをも彷彿とさせてくれました。
…それは、久しぶりの感覚でした。


「ああ、表現とはひとつじゃないんだなぁ」
とつくづく思ったのです。


そんな衝撃を覚えた彼の人の映画。
どMな感覚が喜びを覚える作品を作る人。


ぜひ。映画館にかかっている内に。
見て欲しいです。
テレビじゃない。
映画なんです。映画館。


…とか。久しぶりにど熱い気持ちで語ってみたり(^^*)
はっ。これは飼い主マチ子、がね。
言ってるだけですヨ。
わたくしコバが、大好きなわけでは…もにゃもにゃ。
…大好きだけど( *`ω´)


さてはて。相変わらず長いブログですがw
ご拝読ありまとうございにゃす( *`ω´)
次回は、土屋勝義氏の写真展のことなど♡
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