わすれるな、町の蕎麦屋さんが輝いてることを。 | kobacabana 3.0

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音楽、食、酒、街、男と女・・・・
日々に感じる雑感を
懸命にまとめています。

 ここんところ仕事が立て込んで、

臨時個人事務所で缶詰になること多し。

普段は昼飯は納豆ご飯だけ、とか、
賞味期限切れのアタシ、
と勝手に銘打って、冷蔵庫の残り物をアレンジして総菜再生するのだが、

この事務所の近所にはまともな食堂が多いため、昼休みの散歩がてら、出向くことも多い。



 
私はやはり、都会より郊外が好きみたい。
汐留や渋谷は再開発されて、ひとの住むところでは、当然ない。

昼飯が、1800円台。これではマダムたちの、お喋りランチ価格である。働きお金の価値を知り抜いていると、馬鹿馬鹿しくて外で食べる気もしない。

 
これまで、仕事のある昼にビールやサワーを飲むことは当然少なかった。
もう許されるだろう。
58歳にもなったし、抑制したり、気を遣うこともなくていいだろう。

これまで34年間、良くも組織に縛られ従属してきたものだ。
何度となく辞めようと思ったことか。
73歳まで年間240万円のローン返済、五年のカーローン、が、それを阻んだ。
換言すれば、ローンがあったから辞めずにすんだということか。

もういつ辞めてもいい。
そう考えると、昼ビールくらい、やっちゃえ、ということである。


 
あるマスターがよくこんなことを言う。
「外資系は、大変だろー」
「日本企業と大変さが異質。
飲食店とサラリーマンってどっちが楽?」
「。。。うーん、飲食店じゃない?
誰にも指示されることもなく、気ままなところあるから。」
「ね?そう言うことですよ。
俺は、飲食店のほうが大変だと思う。」

ふたりで、
「、、、どっちもどっちだなぁ。。。(笑)」

女と男の辛さは質が違う。
自営とサラリーマンの苦労も質が違う。
外資系と日本企業も、そういうこと。

そこを履き違えて世間を観てると、真理を得ていないひととして軽蔑される。



 
この蕎麦店のラーメンを食べると、ラーメン屋より美味しいラーメンを出す、と感激するだろう。

ピザ屋より美味しいピザを出すバーもある。

豚カツ屋が真っ青になるよ、と自画自賛の居酒屋だってある。

要は、何屋、とか、企業だとか自営とか、どうでもいいこと。

あなたは、何者ですか?

これしか、私は関心がないため、夫自慢、金持ち風情、母校自慢、など人物査定に全く加算しないどころか、

低~く見下してしまう。

何度も聴くが、

あなたは何者ですか?


これに尽きる。


 

フレンチや洋食という屋号をわざわざ避けて、居酒屋を掲げた店主もいる。

天晴れだと思う。

肩書やサブタイトルなんて、どーでも、いい。

あなたは何者さんですか?

これしか、私はひとを見ない。



 

いずれにせよ、毎日変わらず美味しくてお手頃価格で料理を提供してくれる飲食店に、いつも感謝、感謝である。


下麻生の蕎麦屋S。