■土曜日
実家で迎える朝。
父の遺した七万カットの民家の画像、関連書籍、資料、を前に毎度呆然とする。
前夜改めて母から現預金、株などは一切手元に無いと告げられ、
金にもならない貴重な文化的資料の山を見て、泣き崩れる。
目が腫れたまま、実家からダンスのスタジオへ送らせる。
さぁ、これからは、長男の悲哀を脱ぎ捨てて、
バダイで最も裕福で幸せな美マダムたちと、ダンス!
この日はオリンピック、閉会式でパフォーマンスされた楽曲を
(その優れたカバー曲を)
ウォーミングアップ、ストレッチで流す。
上を向いて歩こう、愛の賛歌、、、、、、
スタジオの中も日本語のバラードで、いつもとは違うムードへ。
ブラジルが、坂本九を歌うと、、、、、、、凄いぞ、この歌唱、アレンジ。
こういう名シンガーが、出てこない。MISIAと比較して欲しい。どちらが日本の看板娘なのか。
「ジャズピアニスト」の、大江千里のピアノが、泣かせる。
コロナ対策、お一人様、孤独の黙食ランチへ。
スタジオ前にある、蕎麦屋、更科へ。
冷やしたぬき蕎麦。麺は、恐らく、子供の国にある「なごみ」と同じ製麺所ではないか。
結局、最後まで誰一人客人は来店せず。この地所は、この店の保有だろう。でないと、、、、、間違いなく、-父さん-。
ジムへ。サルセーションを先頭で。
にわかに人が増えてきて、いい流れである。
が、古参のマダムたちからすると、
私が先頭ラインで上手に踊ることに、皆が歓迎しているわけではない。
それを知りつつ、数少ない支援者たちの笑顔をチカラに、やりきる。
移民扱いで選挙権も無いが、楽しさ、明るさ、社交性で、
いつか、市民権を得たいを願う。
あるマダムから言われる。
「邪魔だった」
武者震いする自分。
そういう相手がいつかニッコリ笑って挨拶してくる日のために!
女は、政治で笑顔にもなり、鬼未満の醜い顔にもなる。
そして私は、常に、変わらず、笑顔で貫く!
私の住むバダイは、市外局番は04.。。。で始まる。
実家も04.。。。で始まり、かつては同じ-神奈川-郡だった。
ただバダイからは道路はダイレクトに故郷につながるが、
電車となると、とても歪な路線を経て辿り着く。
この日は最果ての中央林間まで行き、
そこから小田急線に乗り換え、同じ04市外局番の故郷へ。
朝ビール、焼酎のお湯割りで、朝食が整うのを待つ。
金曜日、娘から勤務先で感染者がひとり出た、と職場から電話がある。
娘は先週ワクチン二回目を摂取、ずっと我が家でテレワークで、
金曜日に久しぶりに出社すると上司から告げられた、という。
夏休み11日間、明けの平日はテレワークで、
その感染者とは3週間遭っていないというが、
娘の帰宅、実家行は中止させた。婆さん好きな娘には可哀そうなことだが、
ここは鬼となって、感染阻止の強い指令を、発出した。
朝から父の遺物の整理整頓でクタクタになる。
後輩けんちゃんの蕎麦屋の出前を頼み、腹ごしらえ。
長男としての役目、送り盆をしっかりと務め、一旦自宅マンションへ。
ジムの用意をして、そのままジムでドロップ。
人気のズンバクラスに参加。
このクラスの古参メンバーは当初とても私に警戒していた。
突如ひとり営業中のコナミから移籍してきたからだ(昨年5月末)。
だが、今ではほとんどのメンバーさんが挨拶してくれて、
じゃれ合うようになってくれた。
これは古参取りまとめ役の♂メンバーMさんのお陰だ。
私とは下ネタで妙にウマが合い、心から彼との会話を楽しんでいる自分だ。
音楽評論家のS先生、元〇放送のアナDさん、とサウナで遭遇、
こっそりと小声で会話。私の得意な即席手話付で。
これによると、特別宣言が明けるとなった時点で、某店の店主に
奥座敷を用意してもらい、二年ぶりの宴会をやろう、ということになった。
スピーカー持ち込んで、音楽談義。
「会話内容を録音して、ラジオ番組にしますからね」
とは、私の提案である。
「ここだけのハナシ、フリンピック(提供:トリンプ)」
青天を衝け!まで観て、帰路につく。
さぁ、巻きなおして、仕事に精を出そう!
皆様も、くれぐれも安全にお過ごしください!