芸術祭のエリア全体から見ると、場所的にはかなり端っこといったところでございましょうか。
この作品のためだけにそこまで足を伸ばす。
決して大規模な作品であるわけではなく、特別華やかな何かがあるわけでもなく。
でも、ひき付けられるような何かを感じる作品。
あくまでもワタクシ個人の印象ではありますが、2006年(第3回)に作られた
『脱皮する家』はそのような感じでございました。
が、実際見るのは今回が初めてだったりするのですが。
上の画像だとわかりづらいかもしれませんが、この家中の壁や柱はこのように。
家中を彫る事で、古民家を新しく生まれ変わらせる(脱皮させる)といった感じでしょうか。
床はもちろんの事
天井や屋根裏
小物に至るまで。
一見無造作に、ただひたすら彫られてるようにも見えますが
例えばこちら。
この画像でわかるかどうかは微妙なところですが、中央やや左側の一点を中心として
そこから放射状に線が広がってます。
これは太陽とその陽射し、それを受ける稲穂をイメージしたという話でございました。
ちなみにこの『脱皮する家』。
車の行列が出来てて見るのを断念した日(ワタクシが行った芸術祭最終日前日)は、
延べ1400人もの人が来ていたという事でした。
1軒の古民家に1日(朝から夕方までで)1400人の来訪者。
ちょっと考えられない数字ではありましたが
期間外に出直したこの日は貸切状態。
番(?)をしていたおばサマからゆっくりいろいろな話も聞けましたし、
静かで神秘的ですらあるこの空間を十分堪能出来ました。(  ̄  ̄)
と、この日は確か10月の13日で、まだまだ暖かい日差しだったのですが
めっきり冷え込んできたここ数日。
ついに今日、ウチから見える山も上の方が白くなり始めてまいりました。( ̄  ̄)