次に海外で何をしたいのか、海外ビジネスの種類についても4つのポイントでお話していきます。

 

【顧客が日系(日本人) or ローカル】

 

まず、顧客を日系人にするのか現地国籍の人にするのかです。

 

当然、日本人相手なら日本語が通じるのでやりやすいですが、他の日系企業と競合するケースは多くあります。

 



【ベトナムの居酒屋にて。非常にクオリティの高い日本食が食べられます】


競合を減らそうと思うと、アゼルバイジャンやアフリカなどのあまり日系企業が出ていない国を選ぶという選択肢もあります。

 

ただその場合にはなかなか日系企業が出てこない、日本の商材などに馴染みがないため、マーケットの開拓に時間がかかるなどのデメリットは出てきます。

 

一方で海外に住んでいると日本の情報・トレンドが入りにくくなるので日本のマーケットに疎くなるというデメリットもあります。

 

逆にローカル相手なら、入り込むのは難しくなりますが、その分、競合は少なくなります。

 

そして日系相手よりも、グローバルでビジネスをする感覚は身に付きます。

 

なぜならローカルでヒットさせられるには、現地のマーケットを読み取ってそれをもとにサービス提供する力が求められますので、それを磨くことで他の国にも応用しやすくなるからです。

 


【アゼルバイジャンの日本料理店。寿司にクリームチーズが入っていたりします】


つまりいかにローカルのマーケットを熟知し、求められるものを提供できるかが重要です。

 

一方でデメリットとしてはマーケットに入り込む必要があるので、全く違う文化の中でどう合わせていくかを考えていかないといけません。

 

したがって時間がかかるケースが多く、またマーケットに適応できずに終わってしまうこともあります。

 

例えばアゼルバイジャンでは日本の物価は高すぎますし、日本人の感覚ではなく、アゼルバイジャン人の嗜好に合わせて商品を考えないといけません。

 

例えば、以前にお会いしたシンガポールで寿司のチェーン店をされている方は実際に現地に行ってからシンガポール人に試食をしていただきながら、メニューを改善していったとお話ししておりました。

 

食べ物なら現地で試食会などをしてそれを調べる必要があります。

 

なので、マーケットに合わせるのに時間がかかるということが言えます。

また、外資系となるので、国策によっては冷遇されることも想定しないといけません。