JR飯山線十日町駅で、快速おいこっと 長野行きに乗り換えて長野県長野駅を目指します。快速おいこっとは東京のローマ字表記『TOKYO」を逆読みした「OYKOT(おいこっと)」という造語で都会の東京とは対極の日本の原風景のふるさとをイメージした古民家風の列車になっています。飯山線沿線ご出身の日本昔ばなしで有名な常田富士男さんのナレーションで観光案内をしてくれます。「いいかわ、いいそら、いいやません。」のキャッチコピーどおり信濃川(千曲川)に沿って日本の原風景を旅していきます。飯山線は、全線普通列車のみのローカル線で列車本数が少なく全線乗り通すのが非常に大変な路線ではあるものの車窓が素晴らしい路線で鉄道旅をする人には人気の路線です。

 

快速おいこっと 長野行き

 

十日町駅を満席で発車し、飯山線唯一の信濃川に架かる信濃川橋梁を渡っていきます。長野方面進行方向左側に信濃川(千曲川)を見ながら日本一の豪雪地帯を走行します。途中駅の津南駅にはリバーサイド津南という温泉施設があり鉄道ファンには人気があります。新潟県から長野県へと入った最初の停車駅、森宮野原はJR日本最高積雪7m85cmを記録した地点となっており標柱が建てられています。

 

飯山線唯一の信濃川に架かる信濃川橋梁

日本有数の豪雪地帯を進む

 

長野県へと入ると信濃川は千曲川へと名を変えて大きく蛇行をしながら流れています。蛇行する千曲川に沿って列車は走行し絶景の車窓が続きます。そして山間に広がる日本の原風景は、都会からやってきた旅行者にはどこか懐かしさを感じる日本のふるさとを感じさせてくれます。飯山線の主要駅のひとつである戸狩野沢温泉駅では、少し停車時間もあり駅のホームに設置された道祖神祭り(野沢の火祭り)にゆかりの深い男女の道祖神を見ることができます。

 

信濃川は長野県で千曲川と名を変えます

戸狩野沢温泉駅の道祖神

 

飯山線と北陸新幹線の乗り換え駅である飯山駅では、毎時0分にからくり人形が無形民俗文化財である「五束太々神楽」の舞を披露します。これを見るために駅のパノラマテラスで午後3時になるのを待ちました。待ち時間に「おいこっとマルシェ」で信州の切り干し大根の入ったおやきを買って食べました。

 

飯山駅のからくり時計

 

豊野駅からは、しなの鉄道北しなの線へと乗り入れて終着の長野駅に到着しました。信濃川(千曲川)に沿って日本の原風景を楽しみながらの鉄道旅は素晴らしかったです。「いいかわ、いいそら、いいやません。」だと実感しました。また、豊野駅から長野駅までのしなの鉄道北しなの線の料金は車内で清算できます。

 

終着の長野駅に到着

 

長野駅に到着後は、長野駅近くの温泉付きのホテルへチェックインを済ませてからソースかつ丼で有名な明治亭の長野県駒ヶ根名物のロースソースかつ丼とビールも飲んじゃいました。ボリュームのある大きめのとんかつにたっぷりと染み込んだソースが美味しかったです。当初は信州そばと日本酒といきたいところでしたが混雑でかなりの行列ができていたので諦めましたがロースソースかつ丼も大満足でした。ローカル線で日本の原風景を巡る旅もいよいよ終わりが近づいてきました。

 

明治亭のロースソースかつ丼