12月10日関門トンネル人道を徒歩で海底トンネルを渡り、福岡県から山口県下関へとやってきました。海底トンネルを徒歩で歩き県境を越える珍しい体験ができました。目の前に関門海峡と真上には関門橋があり、関門海峡に隣接する「みもすそ川公園」へとやってきました。公園内には幕末長州藩により壇ノ浦砲台が置かれ、海峡を通過してくる外国船を無差別に砲撃を加えていました。壇ノ浦砲台跡には、当時使用された大砲のレプリカが海峡に向かって設置されています。 また、平家滅亡の舞台となった壇ノ浦の戦いにて、安徳天皇が入水した場所としても知られており、「源義経」と「平知盛」の像が建てられています。

 

壇ノ浦砲台跡

壇ノ浦古戦場跡

 

みもすそ川公園を歩いていると多くの人だかりができていたので聞いてみると、赤間神宮の「しめなわ祭」だと教えてくれました。関門橋の近くに不自然に岩があり気になっていたのだが、その岩が烏帽子岩で烏帽子岩にしめ縄を張って航海の安全と豊漁を願う江戸時代から続く神事なのだそうです。神事に立ち会えるなんて貴重な体験ができました。

 

関門海峡と烏帽子岩

 

せっかくのご縁ということで、赤間神宮へと行ってみることにしました。赤間神宮は、まるで竜宮城のような外観で壇ノ浦の戦いで入水された安徳天皇を祭神とする神宮です。境内には安徳天皇阿弥陀寺御陵、平家一門の墓である七盛塚、小泉八雲の怪談で有名な「耳なし芳一」の木像などがあります。お参りを済ませると、見事な紅葉も見ることができました。

 

 

赤間神宮から、下関の駅へと歩いて行くと唐戸市場があります。海の近くのベンチは多くの人が市場で買った寿司や揚げ物などを食べていました。気になったので入ってみることにしました。人気は好きな寿司を選んで買える市場寿司でマグロ2貫とふく(フグ)の唐揚げを買って海沿いのベンチで食べました。寿司も唐揚げも大きくてボリュームがあり美味しかった。やっぱり市場で食べる市場めしはいいですね。目の前の関門海峡を眺めていたら、大阪南港と新門司港を結ぶ瀬戸内海航路の名門大洋フェリーの新造船「きょうと」が就航前のテスト航行をしていました。

 

唐戸市場と名門大洋フェリー新造船「きょうと」

 

唐戸市場で休憩をして徒歩で下関駅に到着し、下関駅観光案内所にて「関門TOPPA!記念証」を頂きました。6種類あって自分は「巌流島バージョン」にしました。下関駅から九州方面の列車までは時間もあったので、久しぶりに下関駅でふく(フグ)天うどんを食べました。うどんの出汁が染み込んだ、肉厚のふく天が美味しいです。下関駅から山陽本線小倉行きに乗車して門司駅で鹿児島本線門司港行きに乗り換えて再び門司港駅へと戻ってきました。

 

ふく(フグ)天うどん

本州から九州へ

 

門司港駅に到着し、少しレトロな町並みを散策し下関市川棚名物の「瓦そば」を食べるために「元祖瓦そばたかせ」で瓦そば鯛茶漬けセットを食べました。人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で星野源さんと新垣結衣さんが仲良く作って食べていたシーンで登場し話題になりました。熱した瓦の上に茶そばと具を載せて、温かいめんつゆにレモンと鬼おろしで食べる郷土料理で瓦の熱でパリパリに焼けた茶そばが香ばしくて美味しいです。そして、瓦そばの〆は鯛茶漬けを食べるのがいいですね。

 

 

食事の後と言いつつ食べてばかりですが、以前から行きたかった下関市立しものせき水族館「海響館」へ行くために門司港から下関の唐戸までの関門連絡船で向かいます。かなりの速度で航行するので波しぶきが飛んできて思ったよりも濡れました。再び下関へと戻り下関市立しものせき水族館「海響館」へと向かいました。勢いよく水中を泳ぐペンギンの「ペンギン大編隊」とイルカとアシカの共演ショーが楽しみです。特に国内でも最大級のペンギン飼育施設「ペンギン村」は人気です。館内は意外と広く1時間半ほどかかります。

 

関門連絡船で再び下関へ

下関市立しものせき水族館「海響館」

 

下関市立しものせき水族館「海響館」を出る頃には夕日が沈み始めていました。急いで次の目的地である海峡ゆめタワーへと向かいました。夕日が沈む姿は見れませんでしたが地上143mの展望室からは日没後の暗くなって行く関門海峡から北九州から下関や瀬戸内海を360度一望できます。また、恋人の聖地の認定を受けていて縁結び神社や恋人証明書なども発行してもらえるそうですよ。そんな恋人の聖地に一人で行くおっさんも珍しいですね。

 

海峡ゆめタワー

夕暮れの下関

 

海峡ゆめタワーから徒歩で下関駅へと向かい、小倉行き普通電車で小倉駅へと向かいます。小倉駅からは阪九フェリーの無料送迎バスに紛れ込んで新門司港フェリーターミナルへと向かいます。少し時間もあったので、小倉で「元祖ムツゴロウのむっちゃん万十」を食べました。むっちゃん万十はムツゴロウの形をしたたい焼きでタマゴとハムとキャベツと塩と特製マヨネーズを使ったハムエッグが人気です。熱々ですが1個食べるつもりでしたがさらに2個追加で食べてしまいました。自分は、北九州の会社で働いていたこともあるのでその時の同僚から教えてもらってよく食べていた福岡っ子のソウルフードです。

 

むっちゃん万十(ハムエッグ)

 

阪九フェリーの無料送迎バスで新門司港フェリーターミナル行きのバスは、途中で渋滞に巻き込まれ10分ほど遅れてフェリーターミナルに到着。今夜乗船するのは、阪九フェリーではなく東京九州フェリーの横須賀行きなので対岸の少し離れた場所にある、東京九州フェリーの新門司港ターミナルまでは徒歩で20分ほどかかります。東京九州フェリーの新門司港ターミナルに到着後は、検温と乗船手続きを済ませて横須賀から到着するフェリーの入港するシーンを撮影するために待合室で待ちました。

 

東京九州フェリー新門司港フェリーターミナル