2021年8月29日に運行される臨時列車・快速 奥久慈清流風っ子号(水戸〜常陸大子)に乗車するために、上野駅より常磐線水戸行きに乗車して茨城県水戸駅へと向かった。水郡線は、茨城県水戸駅と福島県郡山市にある安積永盛駅を結ぶ路線で安積永盛駅より郡山駅へ東北本線に乗り入れています。奥久慈清流ラインという愛称が付けられており久慈川に沿って走行するため非常に車窓も素晴らしい路線となっています。そんな水郡線ですが、2019年10月13日に台風19号の影響で袋田駅〜常陸大子駅間の第六久慈川橋が落橋、磐城浅川駅〜里白石駅間の第二社川橋が流出したことにより全線不通となり2021年3月27日に全線で運転が再開されました。

水郡線の全線運転再開により3年ぶりに臨時列車・快速 奥久慈清流風っ子号(水戸〜常陸大子)が運転されることになり、快速 奥久慈清流風っ子号に乗車するのは2007年以来14年ぶりになります。

 

常磐線で茨城県水戸駅へ

 

快速 奥久慈清流風っ子号は、発車時刻の15分前に水戸駅のホームへ入線してきました。キハ48をトロッコ列車に改造した車両で、木製の座席とテーブルに窓がなく開放的な雰囲気で沿線の風景や風を楽しむことができます。非常に人気の車両で、全席指定席で指定席券発売と同時にチケットを取りました。水戸駅では、多くの人やJRの社員に見送られ水戸駅を定刻通りに発車しました。天気は午後から一時雨の予報で天気はいまいちですが、奥久慈の魅力を満喫できるので非常に楽しみです。水戸駅を出ると大きくカーブし常磐線から離れていき那珂川を渡るとしばらくは住宅地を走行し徐々に水田が増えてきます。上菅谷駅で常陸太田方面の支線と分岐し、常陸大宮駅で長時間の停車があります。常陸大宮駅では、キッチンカーや物産展が行われる予定でしたが新型コロナウィルス感染拡大を受けての緊急事態宣言によりイベントは中止となりました。長時間の停車時間があるので、車両を撮影したりと記念撮影の時間になりました。

 

快速 奥久慈清流風っ子号

水戸駅を発車

常陸大宮駅

 

常陸大宮駅を発車すると、八溝山地と久慈川に沿って走行します。8月中旬の大雨で久慈川は濁っており水量もやや多くなっていましたが、多くの釣り人が鮎釣りを楽しんでいました。進行方向の右に左にと流れる久慈川の風景はとても素晴らしいです。夏もいいのですが、紅葉の時期は特に人気があります。窓がないのでトンネルに入ると冷んやりした風が車内に吹き込んだりと、開放的で車窓も存分に楽しめました。2時間半あまりの乗車でしたが、終着の常陸大子駅に到着しました。

 

久慈川の車窓を楽しみながら終着の常陸大子駅へ

 

常陸大子駅に到着後は、急いで駅前にある玉屋旅館へと向かいました。玉屋旅館で販売されている水郡線名物駅弁「奥久慈しゃも弁当」が目当てです。注文を受けてから手作りで作られる駅弁は現地でしか食べれない駅弁で人気があります。すでに5人ほど先客がおり30分近く待ちましたが無事に駅弁を購入。駅弁を購入後は久慈川を渡り、道の駅 奥久慈だいごへ向かいました。道の駅では、奥久慈しゃもの焼き鳥と久慈川のやなで獲れた鮎の塩焼きを購入し駅弁を食べました。全国地鶏品評会で1位にも輝いたこともある奥久慈しゃもの歯ごたえのある旨味のある肉に味が染み込んで美味しいです。シンプルに奥久慈しゃもを味わえる駅弁と焼き鳥に久慈川の恵みである鮎は絶品でした。

 

奥久慈の恵みを堪能

 

昼食のあとは時間もあるので、徒歩で1時間ほどの場所にある日本三名瀑の一つである袋田の滝へと向かいました。新型コロナウィルス感染拡大により緊急事態宣言が発令され袋田の滝の展望台は閉鎖され見学はできないのですが、滝の近くまで行けるつり橋から滝が見えるそうで行ってみることにしました。袋田の滝が閉鎖されていることもあり滝周辺の土産店や飲食店も休業中でしたが、つり橋を渡り滝のすぐ近くまで行くことができました。滝の水しぶきまで飛んできて迫力ある滝を堪能できました。

 

清流 久慈川

日本三名瀑 袋田の滝

 

袋田の滝を見た後は、水郡線の袋田駅まではバスで向かい袋田駅からは水郡線 水戸行きに乗車して水戸駅へと向かいます。その前に、台風19号により落橋し新しく架け替えられた第六久慈川橋梁を見に行きました。ちょうど、郡山行きの列車が橋梁を渡っていきました。水戸駅到着後は、品川行きの特急ひたち号に乗り換え品川駅へと帰路につきました。天気は残念でしたが、奥久慈のグルメと袋田の滝とトロッコ列車の旅を満喫できました。

 

第六久慈川橋梁

水郡線 水戸行き

特急ひたち号 品川行き