【愛知県】 九重櫻:九重味淋さん | 酒屋修行の日々

酒屋修行の日々

2016年夏に11年半 勤めた会社を退職し、実家の酒屋を継ぐことにしました。
見たり聞いたりやってみたりと、修行をしたいと思っていますので、その内容を記録したいと思いますヾ(^ー^)♪
→(追記)働き始めましたが、ブログは続けていますm(_ _)m

愛知県碧南市で、九重櫻(ここのえざくら)を造る、九重味淋さんに蔵見学をさせて頂きました (*^ー^)ノ

 

 

まずは「みりん」について、簡単にご紹介させて下さい(^~^)

 

「みりん」は大きく分けて、以下の4種類があります

 

①伝統的製法の本みりん

 アルコール14%程

 麹の甘味で飲んでも美味しい

 

②標準的製法の本みりん

 アルコール14%程 

 ①をアルコールや水あめで3倍程に伸ばしたみりん

 

③みりん風調味料

 アルコール1%未満 

 水アメやブドウ糖、調味料でつくる、みりん風の調味料

 

④発酵調味料(加塩みりん)

 アルコールあり

 穀物やアルコール、塩等で造られた、アルコールを含む調味料

 

日本酒で言うと、

①が純米酒、②が三増酒、③日本酒風味の水、④合成清酒、といったところかと思います(*^ー^)ノ

 

名門酒会のサイトがわかりやすいので、リンクを貼らせて頂きます(^∇^)

 

②~④はコスパが高い等、いい点もあります(^O^)/

②~④ができたおかげで、料亭のような高級料理店から、一般家庭にもみりんが広まったという歴史もあるそうです\(゜□゜)/

 

①が良くて、他はダメと言いたいのではなく、違いがあることをご紹介させて頂きました(*゚ー゚*)

 

ただ今回のブログは、①伝統的製法の本みりん、に限って書いてみたいと思います(^~^)

 

 

碧南駅には、たくさんのみりんが展示してありました(^O^)/

 

蔵は碧南駅から歩いて10分くらいです

 

まずはDVDで、本みりんの造り方を教えて頂きました(^∇^)

もち米、米麹、焼酎の3つの原料で造られます

 

次に資料館で、みりんの歴史を教えて頂きましたφ(.. )

 

その昔、みりんは美淋酎といって、お酒として飲まれていたそうですヽ(*'0'*)ツ

 

昔の道具も展示してあります

 

蔵の中も見学をさせて頂きました(*^ー^)ノ

左奥の筒の中でもち米を蒸して、手前の放冷器で冷ましていきます

 

製麹器で麹を造ります

 

仕込みタンクが並ぶ恩光蔵、室温は20度と、日本酒よりは高めの室温でした

この20度という温度が、アミノ酸が出過ぎない、美味しく作れる温度なんだそうですヽ(*'0'*)ツ

 

みりんは日本酒とは違い、酵母のアルコール発酵はしません

もち米が麹の作用で糖化、液化され、焼酎のアルコール度数が14度まで下がっていきます(-^□^-)

 

度数14度になった醪を酒袋に入れて、上から圧をかけて搾ります

搾ると「みりん」になりで、石臼で挽くと、ひなまつりに飲む「白酒」になりますヽ(*'0'*)ツ

 

タンクの中で半年以上熟成させます(*゚ー゚*)

 

試飲をさせて頂きました(〃∇〃)

香りはスッキリと良く、旨味はしっかり、べっとりとしない、美味しい甘味のみりんでした(^∇^)

 

伝統的製法の本みりんは、以下のような効能があるそうです

・上品な甘味がつく

・美味しそうな、てり、つや、がつき、旨みがしみこむ

・きれいな焼き色になる

・煮崩れをふせぐ

・生臭さを消し、良い香りをつける

 

お酒を飲まない方にも、お店に足を運んでいただけるよう、みりんもしっかり勉強したいと思いますφ(.. )

 

 

おまけ

帰り道に頂いた碧南やきそば定食、美味しかったです(*´Д`)=з

 

 

※一般の方も、DVDと資料館の見学は出来るそうですヽ(*'0'*)ツ

 

九重味淋さんのホームページはこちら

若松屋酒店で取り扱いしています

 

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