6.第21章 再会2 | 開運とファンタジーの扉

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ファンタジー編 



惑星神話シバルバ
第6部 バード族の平野
第21章 再会2

 

 

 

コアトルは優しく

しかし

しっかりとエカリーを抱きしめて

呟いた。

 

 

「あぁ

エカリーを助けるつもりが

君をこんなにも苦しめる事になるなんて」

 

「ごめんね エカリー…」

「ごめんね …」

コアトルは涙があふれ出て来る事を

どうする事も出来なかった。

 

そのコアトルの涙を頬に受け

気が付くエカリー。

 

そのキラキラとした透き通った瞳を開け

コアトルに向けた。

 

「コアトル?」

「コアトルなの!」

「本当にコアトルなのね!!」

コアトルに抱き着くエカリー。

 

「会いたかった 会いたかった!」

「ずっと会いたかった!」

 

「暗黒神に捕まっていた間も

ずっとコアトルの事を思っていたの」

 

「また逢いたい!」

「また逢いたいって!」

 

「コアトルに逢うまでは

がんばらなくっちゃって!」

 

「コアトルの事は

1日だって忘れた事はないわ!」

 

 

「僕だってエカリーの事を

忘れた日はないよ」

 

エカリーの瞳を見詰めて

コアトルが言った。

 

二人は何度も相手の名前を呟き

優しく

しかししっかりと抱き合った。

 

 

バード族の少年のひとりが言った。

 

「クルル、久しぶりの再会ってやつか!」

 

隣にいた少年が答えた。

「この女の子が暗黒神に

生贄にされるはずだった子だろう」

 

「そうだろうな」

 

「ふ~~ん、明白神に似ているな…」

「いや、明白神よりも綺麗かもしれない…」

 

「… … …」

 

 

 

エカリーはコアトルの目を真っ直ぐ見て言った。

 

「これからどうするのコアトル?」

 

 

コアトルはきっぱりと答えた。

 

「僕のせいでこの世界の秩序は乱れた」

「暗黒神とゴ族が暴走して

各種族を滅ぼしていっている」

「彼らの暴走を食い止めて

明白神を探しだし

新しい世界を造らなければいけない」

 

「エカリーも

無理しない程度に

僕に力を貸してくれるかい?」

 

エカリーが答えた。

「もちろんよ」

「コアトルのためだったら

何でもするわ!」

 

二人はもう一度

しっかりと抱き合った。

 

 

ふと大事な事を忘れていたという様に

コアトルが燃え盛る

バード族の村を見詰めて言った。

 

「いけない!

マックとキャティを探さなきゃ!」

 

 

 

 

 

惑星神話シバルバ」は

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まとめて読めます。

 

 

 

本日も 最後までお付合い下さり ありがとうございました。