ファンタジー編
惑星神話シバルバ
第8部 ゴ族の中原
第1章 四神相応の地4-4
シバが大声で水賢人に向かって叫んだ。
「川が無いのなら、川を造ってしまえばよい」
「北、南、西の条件はそろっている」
「東の川が無いのなら
水を引き込んで川を造ってしまえば良いだけだ」
「北の山々の頂には雪が残っている」
「南の大地に向けて幾筋もの川が流れている筈だ」
「その幾筋もの川の流れをまとめて、
大きな川の流れとして東から南へ川を造るのだ」
「そしてその水を利用して
我々の生活用水にし
さらに田畑に引き込み農産物を育てるのだ」
「四神相応の最期の一点
東の大河は我々自身が作り上げるのだ」
水賢人はシバの言葉に圧倒されながらも反論した。
「自然に手を加えて現状を変化させてしまうのですか?」
「自然をありのままに受け入れて来た
我々の今までの生活を否定するのですか?」
「我々ゴ族はすでに強大となった」
「シュバランケ族長を中心として
この星の全てを我々に従わせるのだ」
「環境に手を加えて、
環境でさえ我々に合ったように造り変えるのだ」
「東に川を引き込む治水工事は水賢人!
水に詳しいお前に命じる!」
「良いか!
すぐに仕事に取り掛かり東に立派な大河を作り上げるのだ」
「失敗は死を持って償ってもらう」
「命がけの工事を行え!」
きっぱりとシバにそう言われて
水賢人はもはや反論することも出来なかった。
シバが続けて言った。
「お前ら五賢人たちはあーだこーだというが行動力が無い」
「物事を進める実行力も無い」
「いくら知識があったとしても
物事を進めることが出来なければ知識が無いのと同じだ」
「旧体制の五賢人のお前たちを
シュバランケ族長も良くは思っていないぞ」
「シュバランケ族長は新しい指導者なのだからな」
五賢人たちは誰も何も言わなかったが
みな背筋に冷たいものが流れるのを感じた。
「わしとて同じだ」
「この仕事に失敗したら、族長に首を取られるかもしれない」
「わしは命がけなのだ」
そう言うとシバは眉間にしわを寄せた。
東の大河の治水工事は順調に進んでいった。
水を知り尽くした水賢人の仕事ぶりは
評価されるべきものがあった。
同時に城造りの工事も始まった。
北の山々から巨石を切り出し石垣を造り始めた。
また持って来ていた農作物の種を植えて栽培を始めた。
また武器の開発と量産の準備。
将来の兵力となる子供を産む事。
ゴ族の国家となるべきこの土地で
やるべき事は山のようにあったのだ。
すべてが順調に進んでいるように見えたその時。
南の畑を視察していたシバの足元で大地が動いた。
「ん? 大地が動いた?
まだドゴン族の子供が地面の下にいたのか?」
ゴゴゴゴゴ… …
同行していた火賢人が叫んだ。
「地震です。 大地が大きく揺れています!」
「大地震ですぞっ!」
地震の揺れはすさまじく
その場に立って居られないくらいの規模であった。
ドーンドーンドーン
兵士達が転び、馬が暴れた。
シバも膝をついた。
シバは地震に遭遇した経験が無かった。
「えっ、地面が揺れる?」
「大地が裂ける?」
「そんな事が起きるのか?」
「これが地震というものなのか?」
その直後
ドーーン ガラガラガラ
大地震によって北の山が中腹から崩れ落ちた。
東を見ると治水中の大河が決壊し氾濫している。
さらに南を見ると、大地はひび割れて隆起していた。
西の街道にはポッカリと穴が開き土煙を上げている。
西の先はかすんで見えなくなっている。
交易の予感どころではなくなった。
第8部 ゴ族の中原
第1章 四神相応の地4-4
あとがき
国家建設の第8部ゴ族の中原が始まりました。
シバが率いるゴ族の人々の国造りの物語です。
果たして理想の土地で
理想の国家を建設することが出来るのか?
そしてこのタイミングでの大地震。
この後どうなってしまうのか?
シバの首のかかった一大事業が進みます。
ファンタジー・SF・神話・異世界・冒険・活劇は続きます。
乞うご期待。
「惑星神話シバルバ」は
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本日も 最後までお付合い下さり ありがとうございました。





































































