Xで見かけたフル編成バナシに思うことの第二夜。


昨日の記事を書いていて、遠く40年ぐらい前に読んだTMSの記事の一節が頭の中に浮かび上がって参りました。


レイアウト制作記事にあった一節。


「Nゲージならば子供の小遣い程度の予算で買えるしタタミ一畳程度のスペースでかなり本格的な情景を作り上げることが出来る。」


コレは、この方に限らずNゲージを扱うほぼ全ての人間の共通認識だったと思います。


カタログを眺めてみても車両セットは6両が基本で、足したい時は単品を買い足すのが常識でした。


車番が全て違う“増結セット”なるものが現れるのは、随分とあとの話、ワタクシの非鉄期間になると思います。


恐らくこの考えのカケラのようなものが、「フル編成or Not」の議論を生む土壌なのだろうと思います。


もう一つ。


これは完全に推測ですが、70年代後半のブルトレブームってのも大きな影響があると思います。


沢山のキッズたちが駅に押しかけ夜行特急列車の写真を撮りまくる不思議なブームが巻き起こった頃にTOMIXが立ち上がり、道床付き線路によって構成されたレール群は組み立て→分解・収納が可能で、本格的なレイアウトを組まずとも、部屋の中で好きな列車を走らせることが出来るようになりました。


この時、いくらコンパクトとは云えども機関車込み16両編成のブルートレインなどを自宅で走らせるわけにもゆかず、苦肉の策として生まれたのがエッセンシャルな車両を抜き出し機関車とバンドルさせたセットなんだろうと思います。


このサイズ感が浸透すれば、車両4両ぐらいに線路とコントローラーを付けた“入門セット”が作りやすくなりますしね。


電車好きの子供たちのうち、結構な人数が卒業してゆくのを横目に見て来た同好の方はたくさんいらっしゃると思います。


自分もどちらかと云えば、一度は卒業したひとりです。


ただ、“好きでい続けてくれた”皆さんのおかげで鉄道模型の世界は着実に進化を遂げ、レンタルレイアウトの増殖やよりリアルな製品の誕生に繋がり、出戻って来た我々が驚愕するような世界を紡ぎ上げておりました。


フル編成が当たり前の文化の一つになっておるのもまた、そうした進化の恩恵なのかもしれません。


そんな先人の努力に対する感謝を忘れずに、鉄道模型の楽しさを伝えて行ければなぁ…と、感じております。


Swallowtail