鬼滅の刃みたいなタイトルwww


この話題を覚えてらっしゃる方は、なかなかのヘビーリスナー…いや、お付き合いの長い方でいらっしゃいますね。

会社の上得意様より、ご主人の鉄道模型を引き継いでくれと依頼されてからおおよそ4年。


先日その奥様と久しぶりにお会いしたんですが、残念ながらご主人はお亡くなりになったそうです。

以前にお伺いした話では、昔はメルクリンの3線式鉄道模型を嗜んでいらっしゃったそうで、休日の日に縁側のある和室で奥様と大奥様とご主人の3人がかりで線路を敷き回して走らせたりしていたそうです。

しかしながらお身体の無理が利かなくなってきた頃、地元の私立の学校に全て寄贈なさったそうで、その学園の鉄道愛好会的な所で大事に使われているはずだとおっしゃっていました。

ただし晩年になって、やはりかつての趣味が忘れられなかったのか、Nゲージに手を出してみるみるウチに増えてしまったようです。

前述の記事にも書きましたが、線路を仕分けるのに3時間・車両を仕分けするだけでも1時間ぐらいはかかったと思います。

長野式集煙装置付きのD51が3機とテンダーが一つ出てきた時には思わず歓声を上げてしまいました。


ここの閲覧者の皆様もそうでしょうし、私自身もそうなんですが、鉄道模型を嗜む“きっかけ”や“動機”ってもんが必ずあるはずです。


やがてそれは“嗜好”と云うモノを形成し、愛好家それぞれの特徴となって周囲に認識されてゆきます。


このご主人の場合、お話をいただいた段階では欧州形の模型が沢山あるのかな?と予想していたんですが、実際にやって来たのは阪急の編成3本以外は国鉄形ばかり。

それも60〜80年代に全盛期を迎えていたようなものがほとんどですので、ご自身の現役時代に実際に乗って飛び回った記憶とリンクしていたのでは?と想像しております。


「主人の模型をもらってくれへん?」


と云うワードには、そこまで深い思いは無いのだろうと思います。

しかしながら頂戴した身としては、同じ趣味の愛好家として


“きっとこんな風に走り回る姿を見たかったんやろなぁ”


と思い出す機会も必要やなと感じます。



最後に、故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

Swallowtail