昨日のお話の続きです。
買い占めと仕入れの区別が付いていない転売屋が何故ダメなのか?
個人的に導き出した結論は、
“そのジャンルを壊す存在だから”
です。
大人の世界、我々も数字で判断されますよね。
鉄道模型の業界で考えると、ユーザー→小売店さん→問屋さん→メーカーさんの順で数字が上がってゆくわけです。
で、限定品とかレア物とかの数字を見て、
「店頭なりネットなり、この手法でイケてるやん」
と、誤った情報がやり取りされ、結果として転売屋がのさばりやすい商品構成となってゆくわけです。
本来ならば、小売店さんや問屋さんの段階で、
「コレは転売屋と呼ばれるロクでもない連中によって作られた数字ですから、本来のアクティブなユーザーによるものでは無いですよ」
と進言できるハズなんですが、残念ながら機能していない面がある様です。
その様な、誤った数字に従って物事が進んでゆくと、結局誰も修正できないところまで進んでしまって業界自体が無くなっちゃいましたと言われても仕方が無いですよね。
以前、模型屋さんに頻繁に通えていた頃は、レジを挟んで小学生ぐらいの子が店番の高齢の女性に予算を伝えて貨車を見てもらっている様なほっこりする光景も見られたのですが、鉄道模型に一切興味が無いような転売屋ばかりが小売店に押し寄せるならば、
「欲しかったアレが無いねん…」
とがっかりして、気がつけば鉄道趣味そのものから離れてしまうエントリーユーザーを量産する事になるのでしょう。
最近のKATO様の予定品の傾向として、再生産品の存在感が大きくなっていますね。
不可抗力によりそうならざるを得ないのでしょうが、結果として珍妙なプレミア価格を抑止する効果も一部には発揮出来ている様に思います。
メーカーさんに市場の動向を逐一確認せよと申し上げるつもりはサラサラございませんが、小売店さんや問屋さんから上がってくる情報をもう少し重用してもらってもええかな?と思います。