普段我々の強い味方として大切な車輌たちを保管してくれている“ブックケース”。
メーカーごとにそれぞれの考え方が反映されたデザインをしておりますが、サイズはおおよそ本棚に収まる程度に統一されておるかと思います。
個人的に尊敬しておる先人は、中身のウレタンがどうしてもタレてくるため、ブックケースを横置きにしてクローゼットの棚に収めていらっしゃるそうです。

ワタクシの子供の頃は大体6両入り、多くても7両入りまでだったと思うのですが、この世界から離れておるウチに8両だ10両だ12両だと、容量が飛躍的に増加しておりビックリしました。
まさかCASCOの様に汎用ケースを専用設計して売り出すメーカーが現れるとは想像だにしませんでした。

そんな驚異的な“進化”を見せるブックケースですが、今も昔も変わらない部分がございます。

多分にセンチメンタルな表現ですが、

“ケースを開ける時の高揚感”

だけは移ろいようがございません。

確かにオモチャの箱を開けるだけのことなんですが、車輌によっては自分の記憶とリンクしたり、あるいは偉大な過去への憧憬であったり。
大切な本やアルバムを紐解いてゆくような感覚ってのは、“いくつになっても変わんねーなぁ”な〜んてふと感じることがあるんですよねぇ。

多分ワタクシが歳を取っただけのことなんでしょうが…。


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