信長の最期 | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

信長の最期

おはよう晴れ



昨日収録した<おんがく交差点>のゲストのおひとりは薩摩琵琶奏者の友吉鶴心さんでした



友吉さんは長年、大河ドラマの芸能監修をしていらっしゃいます



新しく始まった<青天を衝け>も前回の<麒麟がくる>も芸能監修は鶴心さんです



麒麟がくるの最終回は本能寺の変でしたが、視聴者からは信長が人生五十年と謡を披露しながら舞うお馴染みのシーンがなくて寂しかったという声があったそうです



実は今回、演出家や脚本家に、あれは無しにしましょうと進言したのが鶴心さんだったんですよ😄



それはなぜか?



信長があの場で舞ったという記録はないからです



では、どうしてあのシーンが有名になったのか



あれを初めにおやりになったのは萬屋錦之介(当時は中村錦之助)さんなんだとか



その頃、謡にハマっていた錦之助さんが謡の調子でおやりになったそうですが



そもそもあれは幸若舞であって謡ではありません



しかも本家の幸若舞はもっと明るくてアップテンポなんですよ



つまりあの印象的なシーンは3つの嘘が重なって出来たということなんですね😆



鶴心さんは昔のことを調べる時、先ずは原本を読み、5つの違った角度から書かれた資料を読み込んでより真実に近いものを採用しているそうです



ところで❗余談ですが



鶴心さんの師匠がお亡くなりになる時の遺言が<較べるな>だったとおっしゃってました



較べるな



色々な解釈ができる言葉ですね😄



てなことで、本日のInstagramにはお気軽だけど味は確かなものを載せておきました。