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昨日伺った話

おはよう晴れ



昨日は<おんがく交差点>の収録でしたが、ゲストのおひとりが永年のバッハの演奏が認められて何度も海外で表彰されているバッハのエキスパート



そこで、バッハについて疑問に思っていたことを訊いてみました



バッハはBACHという文字をドレミに置き換えて曲の中に自分の名前を忍ばせているという説は本当ですか❓



これは嘘で、後年たまたまBACHになっている箇所を見つけた人が勝手に言っているだけです。それよりもバッハ自身は十字架の形を意識した音符の並びを色々な曲で使っているんですよ



バッハはスラスラと楽譜が書けるタイプなのか、それとも推敲に推敲を重ねるタイプなのか、どちらでしょう❓



答えは推敲するタイプで、出来上がったものにあとからどんどん手を加えていくため、同じ曲なのに楽譜がいくつもあるそうです



埋もれていたマタイ受難曲の素晴らしさを世間に広めたのはメンデルスゾーンだという説は❓



これは本当です



さて続いてのゲストは、椎名林檎さんのデビューの時からずっと一緒に仕事をしているヴァイオリニストで作曲家&アレンジャーの斉藤ネコさん



椎名さんは何から何まですべてが彼女の頭の中に出来上がっているので、私たちはそれを忠実に再現するだけですとおっしゃってました



今までいちばん驚いたことはなんですかって訊いたら



林檎さんが石川さゆりさんに作品を提供した、そのレコーディングスタジオでのこと



石川さんが唄ったあと、ねぇ、一度林檎さんが唄ってみてくれないと言われて林檎さんが唄ったことがあったそうですが、お二人の個性の違いにバンドの皆さんが愕然としたそうです



あぁ、こういう場面に立ちあってみたかったなぁ



それからもうひとかた、現在海外のオペラハウスでも活躍しているソプラノ歌手の方にCD録音の時、これまでの経験上なんテイク目がいいか伺ったところ



ぜったいにファーストテイクだそうです



この意見にはヴァイオリニストの大谷康子さんも賛成で、2回、3回と続けていくうちに自分で微調整をしてしまいファーストテイクの時の良さが消えることがあるらしい



そして、自分ではこの録音が良いと思ったものと、人が良いと感じたものが違う場合も多いそうで、ゲストの歌手の方は最終的にまわりの意見に従い、大谷さんはあとで悔いが残らないように自分の耳を信じるとか



僕が先々レコーディングをする時はどうしようかな😆
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