午前中に考えていたこと | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

午前中に考えていたこと

こんにちは晴れ



本日より新宿末廣亭で桂宮治さんの真打昇進披露がスタートしますね😄



チケットを入手するために徹夜組もいたとか



宮治さん自身もそうだけど、追い風にのってるなぁ、落語芸術協会😁



歌丸師匠がお亡くなりになったあと、普通なら沈みがちになるところを人気者の昇太さんを会長に就任させることで新生落語芸術協会のイメージ作りに成功しました



これは、副会長からのスライドを拒否して自らスーパーサブにまわった小遊三兄さんの功績が大👍



その後、伯山さんの襲名披露で弾みをつけての今回の真打昇進披露興行ですからね



しかも、かなり前から抜擢で真打に昇進させるという宣伝が落語ファンの間には浸透してますから盛り上がるのも当然という気がします



そこで、ふと思ったのが志ん朝師匠のこと



師匠がもし御存命だったらうちの協会はどう変わっていたのだろうと考えてしまいました



昔、師匠に志ん生を襲名しないんですかとお訊ねしたら



う~ん。落語界になんにも話題がなくなったら考えるかもしれないなぁ、とおっしゃったんですよ



もしも師匠が長生きしていらっしゃれば、当然、落語協会の会長になっていたわけですから、トップとしての責任を感じての発言だったと思います



この頃から師匠が頭の中で落語協会の未来像を描いていらしたことは間違いないんですよね



それを最初に感じたのは、ある打ち上げの席でのこと



皆さんがカラオケを楽しんでいる時に、隣にお座りになっていた師匠が小声で、これから宜しく頼むな、色々と力を貸してくれよとおっしゃったんですよ



そのひと言で、ピンときました



それともうひとつ



僕が若手を中心とした寄席の番組を考えて師匠に助演をお願いしたところ



出演者の顔ぶれを御覧になりながら、二人の名前を指さして



こいつとこいつをなんとかしたいわけだろ



僕がそうですとお答えすると



笑顔で、わかったと出演を快諾して下さったんですが、これも少し前の師匠なら考えられないことで、明らかに協会の将来を考え始めていたわけです



先代の三木助さんが亡くなったことをお知らせした時も、顔を曇らせながら



なんてぇことをするんだ。大事な兵隊を一人失ったとおっしゃったんですよ



師匠の中では自分がトップになった時の貴重な戦力として考えられていたんだと思います



その証拠に、当時、師匠は三木助さんにかなり細かく芸のアドバイスをしていらっしゃいましたから



もしも、師匠が志ん生を襲名して会長になっていたら・・・・・・



宮治さんの披露目からそんなことを考えていた午前中でした



さて、今日はこれから円楽さんと百年ぶりの二人会です



円生襲名の話はその後どうなったか訊いてみよう😆



てなことで、本日のInstagramは三島の名物をご紹介致します。