思い出すと汗が | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

思い出すと汗が

おはよう晴れ



昨日は朝から気分がクラシックだったので、懐かしい曲を色々と聴いておりました



僕が指揮者にレッスンを受けたのは、こうもり序曲、フィガロの結婚の序曲、雷鳴と稲妻、過ぎし春、ハンガリー舞曲、エグモント序曲の6曲です



レッスンは2台のピアノを前に、僕が振って先生が直すというやり方ですが



エグモント序曲を振りたいですと言った時に、先生の顔が一瞬曇ったんですよね



それでもやりたいです❗と夢見る少年のように目を輝かせて話す僕に押されるかたちでレッスンがスタート



で、いざピアノを前にして振ってみたらグチャグチャ😢



その後もレッスンを続けましたがどうにもならず、この曲だけは指揮台で振る夢が叶いませんでした



昨日はこの曲をやりたいと思わせてくれたテンシュテットさんが指揮した録音を聴きながら、病をおして来日した最後の公演の姿を思い出しておりました



それからカルロスクライバーさんの振っている曲も何曲か聴きましたが、僕が振らせていただいた<こうもり序曲>を聴くと今でもジワッと汗がでます



この曲を2つのオーケストラで振ったあと、違うオケとやることになり練習場へ伺った時のことです



いつもは先生が都合をつけてチェックをしに来て下さるんですが、その日は僕ひとり



リハーサルが始まってしばらくしたところで、聴こえてくるはずの音が鳴らないのでびっくりして手が止まり、あれッ❔と言ってしまったんですよ



そうしたらその楽器の方が、ちゃんと指示を下さいって言うわけ



オケの方から直にクレームを受けたのはその時が初めて



しかも、目の前では80人の団員さんたちが無言で僕を見ています



身体は硬直、頭の中は真っ白、汗は止まらず、頼りになる先生の姿はなし😢



この時の恐怖がトラウマとなり、以後、指揮のお話を頂いてもお断りするようになりました



僕にとっては忘れられない怖ろしい時間でしたが、貴重な体験をさせて下さったその団員さんには感謝しております



何事によらず、恐怖体験はその後に大きな影響を与えますからね



ただ、指揮は怖いとわかっていながらも、ベートーヴェンの交響曲を振ってみたいという夢はまだあきらめてないんですけど😆アハッ



アハッじゃない❗👊💢



てなことで、これから久しぶりの出張で~す🚄💨