シナリオの難しさ | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

シナリオの難しさ

おこんち晴れ



男は妻の容姿を見て自分が老いたことを知る、と言った偉い方がおりますけど



昔好きだった女優さんや俳優さんの容貌の変化に歳月の残酷さを知ることってありますよね



昨日、ストリップクラブで働く女性たちが、ドラッグとお酒を悪用して金持ちの男どもから大金を巻きあげる映画<ハスラーズ>を観てきました🎬



主演はジェニファーロペスさんキラキラ


現在50歳だそうですが、しなやかな身体でポールダンスを披露しておりました


映画を観ながらふと頭をよぎったのが女優の草笛光子さんです😄


いつまでも清潔感があって綺麗ですよねぇ


御年86歳って、彦六師匠が亡くなった歳ですからね


彦六師匠とくらべると(くらべちゃだめ👊)、草笛さんの若さは驚異的です😆


一度じっくりと節制の仕方を伺ってみたいな🎤


で、この映画ですが、個人的には救いがないところが辛かったですね


主人公が銀行を襲ったり絵画を盗んだりする作品は過去に沢山ありました


やっていることは犯罪なのに、観客はいつの間にかそれを忘れてワクワクしながら観てしまう


そういう感情にさせるためには、俳優さんの魅力と、なによりも巧妙なシナリオが必要不可欠です


犯罪者だけど許せるという気持ちにさせるためには、なにがあっても人を殺めないとか、すでに足を洗っていたのに子供を人質にとられて仕方なく犯行におよぶとか


あるいはスタイリッシュに描くことにより、その鮮やかな手口に惚れ惚れしてしまって、いつの間にか犯罪であることを忘れてしまうというような工夫があるわけですが、この作品にはそれがない


実話を元にしているならなおさら、映画化する時はフィクションの部分を大切にしないと


犯行の動機は苦しい生活から逃れるためという理由付けや


女同士の友情を描いてはおりますが、それよりも悪質な手口のほうが印象に残ってしまいます


バックで度々流れるショパンの曲もそれを忘れさせてはくれません


ただし❗


ただし、ちゃんと手を洗いなさい。何度言ったらわかるの❗


この感想は僕が男だからで、女性の中には鼻の下を伸ばしている野郎どもから大金を巻きあげる様子が爽快だという方(なんなら私もやってみたい)という方もいらっしゃると思いますので、作品に興味のある方は試しに御覧になって下さいませ😄