ザブ1 | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

ザブ1

ちはッ晴れ


深夜1時55分から放送になった<Zabu-1グランプリ>を観ていたので寝不足であります


Zabu-1と名付けられたこの番組は、9人の二つ目が5分で口演した落語を50人の観客が審査して、予選を通過した3人が決勝で戦うという内容です


全体を通しての印象ですが、皆さんとても雑な感じがしました


時間の制約があることは承知してますが、それにしても雑で、しかもやや学生落語寄り


それでもいいんです❗こういう番組なんですから思いっきり弾けて面白ければ😄


ところが、どうもNHKのコンクールのイメージを引きずっているようで、短い時間の中にラップや啖呵や祭り囃子を入れて拍手をもらったり、派手な動きや下ネタでウケを狙ったりと、皆さん見せ場を作ろうと一生懸命💦


この番組は審査員がプロではなく会場の若い人たちですから、たとえば<つる>や<時そば>のようなものをきちん口演したほうが笑いも多く得点が高かったかも


彼らの先輩で人気者の三三さん、白酒さん、一之輔さんは古典のカッチリした枠組みの中に元々の台本にはないワードを取り入れたり、ほどよくコント風のやりとりを入れて自分たちの世界を作っておりますが、ワードセンスを感じさせる出場者が少なかったのも残念でした


あ、誤解のないように言っておきますが、センスがないわけではなく、それが発揮できるようなネタ選びではなかったということです


たとえば親子が会話をする桃太郎や、内容がわかりやすい動物園、ひとりしゃべりという変わったシチュエーションの小言念仏、ミニドラマを見せるなら猫の皿、漫才のようなやりとりができる代書屋や現代用語が出てきても違和感がない新聞記事のようなネタはNHKのコンクールとは違ってこちらなら点が取りやすいかもしれませんね


次回の出場者には思いっきり暴れて爪痕を残すか、落語の会話の面白さを伝えて欲しいな


今回の優勝者のわん丈さんは常に攻めの姿勢なのが実を結んだ感じですね。第1回のチャンピオンおめでとうございます😆