またお目にかかれるとは… | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

またお目にかかれるとは…

おはよう☺️



昔々、六本木に<山海>さんというお寿司屋さんがありました



ご主人の魚のおろしかたや味つけに個性がある人気店で、僕も大好きな一軒でしたが、しばらく御無沙汰しているうちに閉店してしまい、以来、行き方知れず




常連さんやライターさんに訊いてもさっぱりでした



もしかして長期入院とか・・・



そんな風にずっと気になっていたご主人がいきなり銀座に現れたのです
爆笑



歌舞伎近くの<鮨弁慶・海>というお店ですが、六本木のお店でいただいた、あの味この味が蘇り、嬉しかったなぁ😁長い間の胸のつかえがスッとおりた気分であります



六本木のお店で人気があったもの。たとえば、わざと薄くスライスした赤身&白身は辛み大根で味わいます


鮪のニンニク漬けとクレソンのサラダ


細魚はエシャロットがいいアクセントに


鰤の燻製の握りには生の黒胡椒にオリーブオイルを


食べ進むうちに口の中が懐かしさでいっぱいになりました😢



かつて六本木のお店へ通っていた若い鮨職人たちは、今では皆さん予約困難の店の主になっています
ほっこり時の流れを感じますねぇ



こちらは、御主人の変化球を静かに楽しむお店なので、俺は一流店ばかり行っていると自慢したい方や、ありったけの蘊蓄をカウンターの前で披露したい方には不向きです




ところで



先日、岩下尚史さんに伺った話ですが



昔は一流の料亭で最後まで料理を食べる男性客はほとんどいなかったそうで



少し食べたらあとは家族のお土産として折り詰めにしてもらい、そこには奥様用に越後屋若狭さんのような老舗の上菓子が添えてありました



料亭を使うような政財界の大物や文化人の間では、男が食べ物のことをああだこうだ言うのはみっともないという風潮があったようですが、最近は女将さんに、いちいち産地や料理法を訊くお客さんが増えたので、仕方なくメモを手にして読み上げているそうですよ