真顔で | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

真顔で

三遊亭円歌師匠がお亡くなりになりました



師匠の漫談があまりにもウケるので、その息をつかもうと、高座で喋っている師匠と同じようにやってみたけどうまくできなかったと談志師匠が嘆いたのは有名な話



山下達郎さんが師匠の追っかけだったってご存知ですか



個人的には



君に合うからと、染色という噺を薦めて下さったことや



昨年、浅草演芸ホールの楽屋で



小朝君、身体を大事にしてくれよとおっしゃるので、僕が笑いながらハイと答えたら



すっと真顔になって、いやマジだからな、とおっしゃったのが強く印象に残っています



あと、ここには書けない二人だけのやりとりをしたことがありまして



実はそれがいちばんの思い出なんですけどね



女性好みの着物をお召しになる師匠は、僕の着物をよく褒めて下さいました



着物の話ができる先輩がいなくなってしまったのは寂しいことです



素人時代に僕が喋っていた噺が150席くらい



その中には、もちろん授業中も入っておりました



大きな身体の歌武蔵さんは、すっかり小さくなってしまった師匠の姿を見て泣いてるんだろうなぁ