あなたを聴きたい

おはちゃ



昨夜は超久しぶりにﾕｰﾘ・ﾊﾞｼｭﾒｯﾄさんのｳﾞｨｵﾗを聴いてきました



ﾊﾞｼｭﾒｯﾄさんていうと、過去にﾘﾋﾃﾙさんと一緒にやった素晴らしいｺﾝｻｰﾄが忘れられない師匠ですが



今回はﾓｽｸﾜｿﾛｲｽﾂ合奏団との演奏会


開演直前に、ご自身もｳﾞｨｵﾗをお弾きになる皇太子様が拍手に迎えられてご着席に



で、昨夜のｺﾝｻｰﾄなんですが、色々と問題があったんですよ



一曲目はﾊﾞｼｭﾒｯﾄさんの指揮によるｼｭﾆﾄｹの曲



僕の座った席が舞台近くの三階席だったため、指揮台に立っている時のように演奏のｱﾗが目立つのなんの



そして二曲目が、ｼｭｰﾍﾞﾙﾄのｱﾙﾍﾟｼﾞｮｰﾈｿﾅﾀ



僕の大好きな曲ですが、これはやっぱり彼のｳﾞｨｵﾗとﾋﾟｱﾆｽﾄの二人でやって欲しかった


せっかくの音色も度々ｵｹに消されてしまいとても残念


そしてﾒｲﾝは、ﾍﾞﾙﾘﾝﾌｨﾙのｺﾝﾏｽである樫本大進さんを迎えてのﾓｰｯｱﾙﾄの協奏交響曲



この曲の第2楽章が好きなんですよねぇ



昔、ｱｲｻﾞｯｸｽﾀｰﾝさんとﾖｰﾖｰﾏさんの、それはそれは素敵な演奏を聴いたことがあります



まさに心と心の会話のような演奏でした



昨日は、美しい音とあたたかい音、そしてﾊﾞｯｸの演奏がひとつの世界を作り出しておらず、これまたとても残念な結果に



樫本さんについては、秋のﾍﾞﾙﾘﾝﾌｨﾙの演奏会を楽しみにしてますが



御贔屓のﾊﾞｼｭﾒｯﾄさんは、これからもずっと、この合奏団と来日するのでしょうか



だとしたら、ﾋﾟｱﾆｽﾄと二人だけでｺﾝｻｰﾄを開くまで待機だな



自分の魅力を最大限に発揮できる状況を作ることよりも、演奏家を育てるほうに重心をおくことが



その人のﾌｧﾝにとっては必ずしも喜ばしいことではない、ということを実感したｺﾝｻｰﾄでございました

=KOASA