あるﾋﾝﾄ

おは



昨日は超久しぶりにﾋﾟﾝｶｽ・ｽﾞｰｶｰﾏﾝさんを聴いてきました



曲目はｼｭｰﾏﾝの3つのﾛﾏﾝｽ、それにﾌﾗﾝｸとﾌﾞﾗｰﾑｽのｳﾞｧｲｵﾘﾝｿﾅﾀ



ｽﾞｰｶｰﾏﾝさんのｳﾞｧｲｵﾘﾝを聴くのはいつ以来かなぁ



大らかで伸びやかで美しい音色は相変わらず



しかも、今回同行したﾋﾟｱﾆｽﾄのｱﾝｼﾞｪﾗ･ﾁｪﾝさんとの相性が抜群だったんですよ



２人が紡ぎ出す音楽は、ただ美しいだけではなく、そこには風景がありました



新緑の香り、そよぐ風、木漏れ日の優しさに、清流の音



彼の演奏をみんながipodで聴いていれば、ちょっと肩がぶつかったくらいで喧嘩になったりしないのになぁ



そんな極上の音楽に耳を傾けながら、僕がずっと考えていたのは



人はなぜ感動するのか、ということです



ｳﾞｧｲｵﾘﾝの音色を聴いて、素敵だなぁと思っているのに、感動とは違う感覚



演奏そのものは、彼の美学が反映されていて実に素晴らしい



でも、感動を与えるには、さらに必要なものがあるということです



演奏会の最中に、その答えのﾋﾝﾄが…



昨日のｺﾝｻｰﾄを聴くことができて本当に良かった


Ps.演奏会でひとつ不満だったのは、客席が明る過ぎた事


ﾘﾋﾃﾙさんみたいにしてくれとは言いませんが、お客さんたちの後頭部なめで舞台を観るのが大嫌いな師匠なのであります


=KOASA