ある日の家元(その27) | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

ある日の家元(その27)

談志師匠は晩年、志の輔、志らく、談春の名前をあげて弟子自慢をしていた



無理もない



昔から、師匠が良すぎるといい弟子が育たねぇビックリマークと嘆いていた方だから


自慢できる弟子ができて本当に嬉しかったんだと思う


ただ、僕としては少しばかり不満があった



なぜなら、高弟たちも頑張っていたから



ある時、家元と根津神社にお参りに行った帰り道に



この間、テレビで龍志さんの落語を聴いたんですよ



おぅ



とても良かったですよと言ったら



そうだろ、いいですよあいつは、と微笑んだ



その優しい顔を見て、ほっとした記憶がある


=KOASA