すべてを忘れて | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

すべてを忘れて

晴れおはようニコニコ



昨日は落語会の前に日生劇場へ行って、2ピアノ4ハンズという音楽劇を観てきました目キラキラ



舞台上には二台のピアノが置いてあり、出演者は二人だけ



有名な曲を散りばめながら、偉大なピアニストを目指す男たちの挫折と、二人が自分の居場所を見つける姿を描いています



前半はベタすぎて少々退屈ですが、後半はいきなりシリアスな展開に



クラシックのピアニストになりたいと願う男に先生が、いくら達者に弾けたところで、死に物狂いでピアノに打ち込んだことがない者はトップに立つことはできない。だから君はクラシックの道を諦めて他のジャンルのものを弾くようにと説得されます


片や、クラシックの世界を断念してジャズピアノを弾きたいという男は、ジャズをなめるなビックリマークとたしなめられて行き場を失います



二人のピアニストの姿を観ているうちに


昔、ジャズクラリネットの第一人者がモーツアルトを吹き、クラシックのクラリネット奏者がベニーグッドマンの曲を吹くというライブに行った時の記憶が蘇ってきました



同時に、芝居の中にも登場するホロビッツの最後の日本公演を聴いた時のこと



そのホロビッツがジャズピアニストのアートテイタムのステージを何度も聴きに行っていた話



そしてなぜか、三枝師匠が若手の新作を聴いたあと、新作は古典以上に稽古しなきゃ駄目なのに、とおっしゃっていたことなどを次々と思い出しておりました



このお芝居は、あの時、すべてを忘れてピアノに没頭していれば俺だってもしかしたら



そんなもしもを心の支えにして生きていく男の物語です



客席は9割が年配の女性でしたが



今、音楽教室で子供たちにピアノを教えている方や、ホテルのラウンジでピアノを弾いている人にとっては胸にチクッとくる内容かもしれません



二人の俳優が、自らの人生を登場人物に投影して演じているため、僕にはちょっぴりほろ苦く感じました



この舞台、どうせならパルコ劇場くらいのキャパで観たかったなニコニコ



ところでビックリマーク音楽に関係した競馬の話を少しばかり



本日の新潟10レースは五泉特別音符です


五泉ときいて連想するのは五線譜



新聞を見ると、1枠に入っているワンダードレッシーの父親がストラヴンスキー



クリノドスコイの父親がテイエムオペラオー



ロードエアフォースの父親がエアエミネム



そして極めつけが7枠のロックフェアレディ


いずれも音楽性たっぷりの馬たちですが馬人気薄なんで面白そう



オークスは、アイスフォーリス、アイムユアーズ、メイショウスザンナ、ミッドサマーフェア、超大穴のサンキューアスクあたりを注意して買うつもりであります(^^)パー


=KOASAにひひ