珍品 | 春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba

珍品

おはよニコニコ



昨日はポリーニさんの弾くバッハを聴いてきました耳パー



開演前、客電がおちると、2000人の観客が物音ひとつ立てなくなります


主役の登場まで約2分



ポリーニさんを迎える万雷の拍手のなか、客席のあちらこちらから猛烈な咳払いがDASH!



これが許されるのはこの時だけですからねニコニコ



演奏が始まってしばらくたってから、面白いことが起こりました



ピーンと張り詰めていた客席の緊張感が明らかに緩み始めたのです



おそらく御来場のお客様の多くが、当代きっての名手が弾く平均律クラヴィーアを聴きながら、至高の音楽に出逢えた喜びを味わえるのではないかと期待していたのではないでしょうか



ところが、実際に始まってみるとちょっと違う…それを感じとったゆえの空気の緩みだったように思います


巨匠が悪いわけではないのです。いつも通り、やるべきことは誠実にきちんとやってます


ただ、もしバッハが現代のピアノで弾かれている自分の曲を聴いたら、間違いなく自分が作曲して弾いていた時のイメージとは違うショック!パーと言うでしょう



ひょっとしたら、この楽器で弾くなら曲を書き直すとまで言うかもしれません



ポリーニさんのように余計なことをしないピアニストがこの曲を弾くと、現代のピアノでは埋められない音楽の溝がより鮮明になるような気がします



巨匠の演奏で、はじめてそれをお感じになったお客様も多かったのではないでしょうか



ご本人が意図しているわけではないけれど、結果的にいつも何かに気付かせてくれるピアニストです



演奏終了後、観客は(いつもほど熱烈ではありません)が、盛大な拍手をおくっておりました



その拍手が



ポリーニ様だから悪いわけがない、今日のバッハも素晴らしかったはずビックリマークと自分に言い聞かせているように聞こえたのは決して錯覚ではないと思います(^^)



ところでビックリマーク



昨日の夜、事務所のテープを整理していたら珍しいテープが色々と出てきました



僕自身のものでは、昔、一関にあるジヤズ喫茶ベイシーの菅原さんと二人でやっていたジャズ番組のテープ音符



落語では、大昔、3回やっただけの坊主の遊び



へぇ、こんなテープがあるんだぁニコニコ



あと、志ん朝師匠の禁酒番屋に藤田まことさんの時うどんラーメン



他にも三木助さん、市馬さん、しん平さんの二つ目時代の落語や、志の輔さん、白酒さんの前座時代のテープなんていうのもありました



たまにはいいもんですね、テープ整理もグッド!キラキラ


=KOASA得意げ