星になった王子様

おはようございます



第三回、博多天神落語まつりがｽﾀｰﾄしましたね



ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰの楽太郎さんが、毎回、あちらこちらに頭を下げ、手を合わせて開催してきた夢の落語祭です


落語界の将来を常にお考えになっていた円楽師匠は、愛弟子のこの活動を心の底から喜んでいらしたに違いありません



円楽師匠の思い出といえば、ご自宅、移動の新幹線、地方の楽屋の三カ所で、信じられないような相談(内容はそれぞれ異なる)を受けましたﾏｼﾞｯすか



内容は公表出来ませんが、僕を選んで話して下さったことを、心より感謝しています



師匠にはよく驚かされました



はるか昔、一緒にNHKの番組をやらせて頂いてた時のこと



収録直前、ADさんが拍手の練習をしている最中、ｾｯﾄの裏で隣にお座りになってた師匠が突然



しかも、なんの前ふりもなく



小朝君、あたしはねぇ、もう駄目なんだいくらやってもこれ以上うまくならない…



はぁ(･･;)なぜ、このﾀｲﾐﾝｸﾞ



しかもかなり深刻そうだし(^^;)



(--;)ねぇ、なんてばいいの真顔で告られてﾝですけど僕、みたいな状態



この時はホントに驚いたなぁなんだったんだろうあれ



それからうちの師匠が亡くなった時


何人かの方に電話でお知らせをして、ちょっと外出して戻ってきたらｽｰﾂ姿の円楽師匠がいの一番にかけつけて下さって、うちの師匠の前にお座りになってました



早やｯ



師匠のおかみさんが大喜びでねぇ、嬉しかったなぁ


その時に、ﾈｴさんﾈｴさんって、優しくおかみさんに話しかけてる師匠の姿がとても新鮮でした



その他、二人きりになると、なんかとってもヤバい話をして下さるので、こちらはいつもﾄﾞｷﾄﾞｷ



大銀座落語祭や東西若手研鑽会にも、小朝君の頼みならと、体調不良をおして出演して下さった師匠にただただ感謝です



横浜で最後に二人会をやらせて頂いた時、一席終わって挨拶に伺ったら、ずっとﾓﾆﾀｰを聴いていて下さった師匠が目を細めて


いいねと、ひと言



最近やらなくなった噺なんだけど、師匠のお言葉を信じて、また稽古しなおそう



師匠がいなくなってしまうことは、とても寂しく残念ですが、来年は楽ちゃんが円楽を襲名するわけだし、笑点ﾒﾝﾊﾞｰ､そして同期のぜん馬さんと共に、全力で支えて盛り上げなくちゃ



大丈夫ですからねｯ、円楽師匠お気持ちはしっかり受け止めました


PS.ある時、師匠が、｢あんたは一生困らないだけのものをつくったんだから、そろそろ笑点をやめたら｣って言う人が多いんだよ



けどね、もしもあたしが辞めて、それがきっかけで局の意向が変わって笑点がなくなるようなことになったら困るからね



落語界のためにもあの番組はあたしが守らないと



その時の表情は、実に厳しいものでした



歌丸師匠には、今まで以上に健康管理をして頂かないと…


=KOASA