暦通りのGWで、今日からの四連休。
前にも何回か借りながら、最後まで読めなかった本作。ようやく最後まで読めた。なかなかよかった。
東京上野にある東京芸大。その剣道部に所属する若者たちの芸術と生活を描いた作品。剣道に打ち込むとともに、それぞれの芸術に対する真摯な思いと、将来への不安、それに当然ながら若者らしき恋と失恋。
暦通りのGWで、今日からの四連休。
前にも何回か借りながら、最後まで読めなかった本作。ようやく最後まで読めた。なかなかよかった。
東京上野にある東京芸大。その剣道部に所属する若者たちの芸術と生活を描いた作品。剣道に打ち込むとともに、それぞれの芸術に対する真摯な思いと、将来への不安、それに当然ながら若者らしき恋と失恋。
古希を迎えた男性が半世紀ほど前の映画祭という祝祭に参加した過去を振り返るとともに、学生時代に映画好きから映画人の一人になりたいと思っていた過去を振り返る。そして、そのきっかけとなった一人の若い女性の祖母がシングルマザーとなることになった相手の男を探すミステリー。
本庄裕也は流通業界の会社に勤務していたときに、縁あって、会社の広告に出ていたモデルが主演するインディーズ映画がベルリン映画祭に出されたために、参加する人たちの世話役として同行した。学生時代から映画が好きで、脚本家や映画作りに参加したいと思っていた。しかし、半ば挫折して一般人になったものの、映画をかなり見ていて、評論家めいたこともしていた。
ある日、若い女性からメールが来て、会うことになる。彼女、大宮真紀の祖母、安西早智子は、シンガーソングライターをしていて、その歌がある映画に使われ、さらに出演者として参加した。ベルリン映画祭に出品され、ベルリン映画祭にも参加した。
早智子は帰国後、シングルマザーとなり、故郷で真紀の母親を育て、成人する前になくなったという。祖母は祖父となる男性のことを周囲に一言も言わなかった。真紀は、母親の誕生日から逆残して、映画祭に参加した頃に受胎したらしいと思い、映画祭参加者の中に祖父がいるのではないかと推理し、当時のことを聞きたいと言ってきたのだった。
こうして、裕也は久しぶりに、当時の参加者たち、監督、主演男優、原作者などと再会し、昔話をする。しかし、祖父になりそうなものは見つからなかった。
真紀から祖母の遺品の写真を見ていて、映画関係者以外の男性三人組と一緒にとった写真が気になる。その一人がもしかして、と。
そして、ついに祖父を見つけ再開するまでの物語に絡めて、裕也の映画人断念までの思い出が語られる。
遥かな夏、しかし、ある意味充実した一時期。
昨日とうって変わって、晴天で暖かい。風が少し冷たいが、帰って気持ちよい。
今、県立図書館へ行ってきた。今日が期限なので、仕方なく。
三冊返却したが、読めたのは一冊と少し。少し読んだ文庫本と同じ本を、単行本で借り直してきた。すでに一度延長しているので仕方なく。
今日借りた本
ジョン・コナリー
「キャクストン私設図書館」
東京創元社、2021
「失われたものたちの本」
東京創元社、2015
マット・ヘイグ
「ミッドナイト・ライブラリー」
ハーパーコリンズ・ジャパン、2022