女子高生の茜は、祖母の友人に誘われ、お話ボランティアについていく。小学生の頃に、父が運転する車が事故を起こし、両親は死亡し、以来、祖父母に育てられた茜。
病人は十年ほど前に交通事故に巻き込まれた女子高生だった咲子。首から下が麻痺して寝たきり。呼吸も喉に差した管を機械に繋いで行う。それでも話はできた。普段は年よりばかりのボランティア。若い茜と話せた咲子はうれしかった。茜も楽しそうで、以後、受験生なのに、咲子に会いに来てくれて、仲良くなる。
事故以来、トラウマのためか、夜眠りにくく、事故を考えないできた茜は、別の人格を育ててきたそんな人格が夜間の茜の体を利用して、動くようになる。はじめは夢遊病かと思われたが。
茜は夜のことは記憶にないし、てっきり動けない咲子の魂が茜のからだに乗り移っていると勘違いする。そんな咲子は事故当時、大親友と彼氏がいたはずなのに、彼らは一度も見舞いに訪れない。何故なのか?気になっていた。茜はそれを知り、事故を話題にしない咲子の母親には聞けないからと、ネットで調べて、二人の消息を知り、会いに行く。当時のことを聞き出すも、なんかうまくはぐらかされたような。
半年前から咲子が体を使うこともなくなり、受験を終えた茜が咲子に会いに行こうとして、はじめて知る。咲子がもう死んだことを。
ここまでは第一部、昼のはなし。
第二部は夜のはなし。ここで、はじめて真相が明かされる。咲子が茜の体を利用して出歩いていたのではなく、茜の分身、咲子がサキと名付けた、が寝ている茜の体を利用して夜間行動していた。茜と同じように、咲子のために二人に会いに行き、真相を本音を聞き出す。さらに、事故の真相と、茜と咲子の関係も明らかになる。
多くの人に慰められながらも、自由が効かない自分を終わらせたいと願っていた咲子。サキは同情はできても、従えなかった。しかし、偶然にも咲子の望みは叶えられ、なくなる。夜を克服した茜には、もはやサキは必要なくなり、彼女も消える。