東名高速のバス停にあがる階段脇の茂みで、腹部から出血した老人が見つかる。刺殺体で、あきらかに殺人と思われた。静岡県警の刑事日下らは捜査をはじめる。被害者は独り者の中古車販売業者で、商売は落ち目で、あちこちの金融会社から督促を受けていた。捜査本部はそれで原因のトラブルによる殺人と考えたが。日下は、被害者に悲しい過去があることをしり、そちらが気になった。四十年前に、息子が誘拐され、殺されて見つかった。離婚をして、親権が取れなくて残念がるほど、可愛がっていた当時五歳の息子。容疑者も浮かばす、証拠もなく、二年で本部は解散し、迷宮入り。
その後、時効一年前の昭和63年に、新任の本部長の肝いりで、特別捜査班ができて、管理官になった重藤警視が集めた六人の刑事により、再捜査が行われ、いくつか新たな事実も判明するも、被害者の祖父が自殺したことにより、頓挫し、捜査は中断された。
日下は、本部上層部の許可を得て、当時の管理官に会いに行き、当時の事情を聞きに行く。
重藤が語る当時の捜査状況。
容疑者は浮かんだが、決め手がなかった。ただベテランの刑事辰川は、わずかな引っ掛かりを感じていたようだ。それはなんだったか?
生前の被害者は友人と昔話をして、顔色を変えた時があったという。どうやら息子の生前の頃の写真が原因らしい。何を見たのか?今はなき辰川の相棒だった間島に見てもらうと、見つけてくれた。
被害者のもと妻と娘、四十年前の被害者の母親と姉。母親か入院し、姉に異常な動きが見られ、日下らが追跡し、ついに追い付いたとき、彼女は真実を話す。
驚くべき真相が明かになり、時効となった誘拐殺人事件の真犯人が明かになり、事件は解決する。