珈琲屋シリーズ第二作。
今回のメインは商店街のおでん屋の店主になった美人木綿子かな。このシリーズでは最初と最後の話のタイトルが呼応することになっていて、今回は特等席と指定席。美人の女将が評判になり、繁盛する店から話は始まる。他にも刑務所で行介と一緒だった時計職人や、息子に暴力を振るうシングルマザー、中学生同士の淡い恋、不規則な豆腐屋生活に疲れた奥さん、優秀な兄に比べられ不良になりかけた高校生が出会った女神のような女子高生などの、エピソードが珈琲屋を介して描かれる。
評判の美人女将は実は暴力を振るう夫に傷害を与えて、指名手配を受ける女性だとわかる。その夫が現れて、ナイフで刺そうするのを庇って、冬子が刺されて、救急車に乗る場面で終わる。
本当の悪人はいないが、ちょっとした気の緩み、きっかけで、心ならずも悪いことをしてしまう、心優しき人々が集う商店街。珈琲屋のマスター行介と常連で幼馴染みの冬子は、それらにどう対していくのか?