久しぶりにまた、金庸作品を読み始めた。

漢民族の北宋王朝が北方にいた女真族の金に滅ぼされ、南方で南宋が始まる時代から、蒙古のジンギスカ―ンが金朝を滅ぼし、元と称する蒙古が南宋を滅ぼすまでの時代。

金朝から逃げ出し、南宋に住まいしていた二人の男、梁山泊の英雄、郭盛の子孫と、名将楊再興の子孫、偶然に全真教の指導者、長春子と知り合い、二人の妻が身重と知り、やがて生まれてくる二人の赤ん坊に、郭靖、楊康と名前をつけ、同じ短剣を記念に渡す。彼が去ったあと、金軍とそれに追従した南宋の武官により、夫たちは不幸にも殺された。二人の妻は共に身重だったが、金の王子と武官にさらわれてしまう。

宋が金に滅ぼされた靖康元年から名付けられた二人の子供たちが、どのような生い立ちをし、再会するのかを描いた作品。

第一巻の副題は、砂漠の覇者ジンギスカーン。

宋の武官さらわれた妻は、金軍に拉致され、さらには蒙古に至り、落ち着く。いまだ部族長でしかなかったテムジンの庇護のもとで成長する郭盛。武人のかけにより、江南七怪に武術を教えられた郭盛。一見愚鈍でなかなか才能は表には現れないものの、たまたま全真教の教主に内攻を教えられ、進歩する。

十八年後に再会し、長春子に教えられた楊康と、江南七怪に教えられた郭盛により、試合を行わせることで、決着をつけようという賭け。

テムジンがジンギスカーンになった頃、郭靖は江南に向かう。途中、のちに伴侶となる黄蓉や、楊康に出会う。

予報では午後に雪のマークがあったが、職場では昼前から雪が降りだし、夕方近くまで降り続け、どうなるかと心配したが、夕方には晴れて、積雪にはならずに済んで、ありがたい。明日は晴れるらしい。


仕事帰り、岐阜駅にある市立図書館分館へ。読み終えた二冊を返却。

ここの駐車場は、一階の図書館の上の、三階にある。車用のエレベーターであがり、駐車するのだが、二月はじめの一週間は点検のために使えなくなる。ここだと、図書館に一時間までは無料なのて、重宝していたが。駅前の一般の駐車場だと有料なので、この期間には利用しないでおこうと思っている。今借りてる本で、この期間に期限が来るものは、みんな延長した。

新たに何かないかと一回りしたものの、これと言うものがなく、それでも二冊だけ借りた。

今日借りた本


乾石智子

「久遠の島」

東京創元社、2021


高田崇史

「采女の怨霊 

小余綾俊輔の不在講義」

新潮社、2021


前者は以前少し読んだことがあるオーリエラントの魔道師シリーズの最新作。最近はファンタジーは読んでないものの、タイトルの島が図書館島ということで、興味を覚え、借りた。

後者は、前に読んだようなきもするが、はっきりしないので、ひとまず借りてみた。

マカン・マランみたび。シリーズ第三作。

最初に登場するのは、パソコンメーカーのカスタマーサービスでオペレーターをしている女性。悪意に毎日さらされて疲れた彼女は、妬みから、ひたすら悪口を書き並べる匿名のブログをしていた。そんな彼女をマカン・マランに呼び寄せたのは、新人漫画家だった。シャールの料理で夢を取り戻した彼は、この女性にとって、唯一優しくしてくれた学校の先輩だった。サイン会で顔を会わせても気づかない彼を困らせようと、彼が気に入りのシャールの店をネットで公開しようとして、店を訪れた。しかし、シャールの料理と話で、自分の人生に対する姿勢を反省し、生き直すことになる。


二番目に登場する客は料理人に挫折した青年。子供の頃から料理好きて、両親の喜ぶのを楽しみにしていた。料理学校を出てから、父の縁故で、老舗の割烹料理屋に修業に入ったものの、三年間洗いものしかさせてもらえず、不満だった。創作料理のコンテストに出て入賞し、世界的に有名な奇抜な日本料理屋に勤めることができたものの、肌があわず、退職、料理ができなくなった。昔の同僚の新店レセプションで再会したシャールの店の常連に誘われて、マカン・マランと出会う。シャールの話と料理で癒され、自分がしたかった料理の原点を思いだし、割烹料理屋に再度修業に入ることに。


仕事をやめ、結婚して高層マンションに住むアラフィフ主婦が次に出てくる。子供できず、愛人に子供ができたことで、離婚を突きつけられていた。マンションの主婦仲間とアーユルベーダーの勉強をしていても、実際に作ろうとはしてない。

実は彼女はシャールのイケメンビジネスマン時代の後輩だった。憧れの先輩がオカマ宣言したことで失恋。求婚されて結婚したものの、空白感を持ち続けていた。ウェディングドレスを、洋服作りを始めたばかりのシャールに依頼した。

店を始めたばかりのシャールにとっては、ありがたい注文だった。

夫から離婚式をしたいと言われ、そのドレスを頼もうとシャールの元に。

離婚式にはなんと、シャールが昔の姿で現れ、注目をあびる。


最後に登場するのはマカン・マランの常連で、店の近くのアパートに住む老嬢。喜寿を迎え、終活をしようと、昔のことを思い出していた。実は彼女こそ、アパート周辺の土地の地主だった。大好きだった祖父から受けついた。そして、シャールが店を開く古民家は、もとは祖父の離れで、のちに彼女も住んだことがある思いでの家だった。死後に、その民家がなくなるのを恐れ、なんとかそこだけはシャールに守ってもらうために、遺産として譲りたいと思い付く。シャールの同意を得たいと訪れたものの、シャールは聞く耳を持たない。シャール自身、死病を抱え込んでいて、先のことはわからないから、今は今を楽しんでいたいと、言われてしまう。


このシリーズは次の第四作が最後。実は、図書館で偶然見つけて、最初に読みかけたのは、最終巻だった。でも、奇抜な登場人物と、お客になる人物の描写を読んでいて、あまり面白くなくて、挫折して、最後まで、というより、半分も読めずに返してしまった。最後がどうなるのか?今はとても知りたい。

あいにくあれ以来、図書館では見かけないが、いつ読めるかな?