昼前は雨だったが、午後は晴れた。

北海道や東北の日本海側はまだ雪らしい。


仕事帰りに、市立図書館分館へ。

四冊返却。うち、海外小説二冊は読めなかった。スペインの作品で、叙述が冗長で、閉口して、読むのを諦めた。

新たにまた四冊借りた。

今日借りた本


村山早紀

「街角ファンタジア」

実業之日本社、202411


水庭れん

「今宵も猫は交信中」

講談社、202408


本多孝好

「こぼれ落ちる欠片のために」

集英社、202411


塩田武士

「朱色の化身」

講談社、2022



伊豆半島の付け根にある里海町。その町役場に勤める由佳利は、観光促進課に勤め、地元出身の作家、貴地崇彦の生家をもとにして作られた記念館を担当している。

そんな由佳利のもとに群馬県警の二人の刑事が訪れて、葉書はないかと聞かれる。でも小学校を出てから、養子となり地元を離れたので、戦後作家になった頃の葉書が残っているわけもない。

戦時中疎開した加山市でデビューした貴地の文学館はそこにある。そこの窪田に連絡を取り、刑事の用事が少しわかる。山中で発見された身元不明の青年が、貴地が出した葉書を所持していたらしい。身元を調べるために、葉書を調べているらしい。

結婚間近な婚約者に裏切られ、失意にあった由佳利は、その謎解きにのめり込むことになる。

相棒になるのは、貴地の若い愛人だったこともある八十代の艶子、貴地の幼馴染みのひい孫で、由佳利の学生時代の同級生の夏央。

死ぬ間際に貴地は艶子に人生でやり残したことがあると伝えていた。それに関連することかも知れないと、老女は張り切る。百年近く前の貴地の少年時代に何があったのか?かぞえ歌は何を意味しているのか?

数少ない昔を知る人々を訪ねて、三人が追求した先にあったのは、元町長である地主一家でかつて起きた不祥事を明らかにすることになる。それにより、貴地の幼馴染みで、失踪した少年の真実が彰かになり、家族を癒すことになる。


晴れて暖かい日。


仕事帰りに、市立図書館分館へ。

三冊返却して、新たに四冊借りる。

見慣れないタイトルばかりだから、新刊がようやく戻ってきたのか。

今日借りた本


辻真先

「命みじかし恋せよ乙女  少年明智小五郎」

東京創元社、202411


逸木裕

「彼女が探偵でなければ」

角川書店、202409


下村敦史

「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」

幻冬舎、202408


伊吹有喜

「娘が巣立つ朝」

文藝春秋、202405