「スズ、和音どこ連れてく?」
(この温もりは離しがたいものがあるが、涼も気になるし・・・)
「風くん、ありがとね。祭壇前に寝かせといて。」
そんなところで良いのかと思いながら、そっと下ろし、
涼の様子を見に行くため、鈴音に背を向けたその時、
「風、ちょっと付き合え。鈴、後は頼んだ。」
「えっ!」
と声をあげたのは鈴も一緒で、戸惑う鈴と目があった。
鈴が驚いたのは一瞬で、次にしょうがないな~と頭を掻いた。
「ごめんね、風くん。ちょっと付き合ってくれるかな?」
礼拝堂を出て棟続きには戸仲兄弟の居住空間がある。
鈴音の後に着いて、そこにある一室に一歩入った瞬間、
淡く温かい空気にハッと息をのんだ。
その部屋は音のアトリエで、風の知る限り、絵画の道具が雑多に置かれていた。
それが、奇麗に整理され、教会絵を描いたものとは違い、
何度か目にしていた音の趣味の絵が飾られていた。
色んな事が繋がった気がした。「僕はね・・・」と音が話し始める。
「僕はね、風くんと涼ちゃんが大好きだよ。父さんと母さんの分も愛してきたつもり。
でもね、お互い離れて生活するようになって思ったんだ。」
鈴は風とは目を合わせず、飾られた絵を眺めながら、ぽつぽつと語った。
(ああ、そういうことか。)
話の最後に、
「ここ、教会だからね。何があっても不思議じゃないと思う。」
(かなわないな、スズには。強いな。)
「スズ、涼のところ行ってくる。」
「そう、頼むね。今日はちゃんと帰ってきてね。」
手を取って、頭一つ下から言われて、鈴音の大切なものを風も大切にしようと思った。
もちろん、涼も分ってくれると思う。
そして、また、一緒に住んでみようと思っている。
(この温もりは離しがたいものがあるが、涼も気になるし・・・)
「風くん、ありがとね。祭壇前に寝かせといて。」
そんなところで良いのかと思いながら、そっと下ろし、
涼の様子を見に行くため、鈴音に背を向けたその時、
「風、ちょっと付き合え。鈴、後は頼んだ。」
「えっ!」
と声をあげたのは鈴も一緒で、戸惑う鈴と目があった。
鈴が驚いたのは一瞬で、次にしょうがないな~と頭を掻いた。
「ごめんね、風くん。ちょっと付き合ってくれるかな?」
礼拝堂を出て棟続きには戸仲兄弟の居住空間がある。
鈴音の後に着いて、そこにある一室に一歩入った瞬間、
淡く温かい空気にハッと息をのんだ。
その部屋は音のアトリエで、風の知る限り、絵画の道具が雑多に置かれていた。
それが、奇麗に整理され、教会絵を描いたものとは違い、
何度か目にしていた音の趣味の絵が飾られていた。
色んな事が繋がった気がした。「僕はね・・・」と音が話し始める。
「僕はね、風くんと涼ちゃんが大好きだよ。父さんと母さんの分も愛してきたつもり。
でもね、お互い離れて生活するようになって思ったんだ。」
鈴は風とは目を合わせず、飾られた絵を眺めながら、ぽつぽつと語った。
(ああ、そういうことか。)
話の最後に、
「ここ、教会だからね。何があっても不思議じゃないと思う。」
(かなわないな、スズには。強いな。)
「スズ、涼のところ行ってくる。」
「そう、頼むね。今日はちゃんと帰ってきてね。」
手を取って、頭一つ下から言われて、鈴音の大切なものを風も大切にしようと思った。
もちろん、涼も分ってくれると思う。
そして、また、一緒に住んでみようと思っている。