息子が結婚してしばらく息子夫婦と同居していたが、嫁と舅の仲が険悪となり別居した。このまま別居のままいけばよかったが、舅の足腰が悪くなり介護に問題が出てきた。そこで、老朽化した老夫婦の家を段差のない車いすの使える二世帯住宅に建て替えることになった。初め、姑は嫁の日ごろの横暴さに困惑していたので同居することに消極的だったが、息子の薦めや老後の不安などがあって改築に同意した。
完成して本格的に同居するまで仮住まいに若夫婦と同じ屋根の下。嫁は夫のいる前では年寄りに親切に接するが、出勤後など目の離れたときは一変してぞんざいな態度をとる。二重三重の人格がそうさせるのだろう。同居して数日後、嫁は夫に何の相談もなく年寄り夫婦に年金や恩給、通帳の管理をこちらに任せてほしいと迫った。姑が突っぱねた数日、むくれられてしまった。間もなく新築の家に移り、針のムシロに座らされたような毎日を送らなければならない。たよりの息子は日中、殆ど家にいない。逃げる家はとっくに壊されて無い。老夫婦はこれからどう対処していくのか。逃れられない試練が待ち受けている。