結婚相談所大手のIBJ(日本結婚相談所連盟)が独占禁止法違反の疑いで、公正取引委員会の調査が入ったというニュースがありました。
詳しく解説したいと思います。
まず結婚相談所の仕組みを説明します。
結婚相談所を開業するためには結婚相談所連盟というものに加盟します。IBJの他、NNR、良縁ネット、BIUなどいろんな組織があり、加盟すると会員のデータベースを共有できるのです。
結婚相談所連盟は関東エリアに会員が多い、東海地方に会員が多いなどそれぞれ特徴があり、複数の結婚相談所連盟に加盟している結婚相談所もあります。
特に地方の結婚相談所ほど、複数の結婚相談所連盟加盟が多い印象があります。
IBJは割と関東に会員が多いところです。
2016年ごろから、会員の出会いを多くするために複数の結婚相談所連盟に加盟している加盟店に、IBJ単独利用じゃないと直営店会員とお見合いさせないよと圧力をかけていたようです。
お見合いを申込をしても、会員は相手から断られると思うでしょう。
実は、IBJの仕組みでは仲人権限で会員に知らせずお見合いを断ることもできます。
なぜ、仲人権限で申し込みをことわれるのかというと、アラサー女性は50代60代男性から申し込みがきたら落ち込みます。それで申込が来たのを見せないように仲人が断るということもできるようになっています。
結婚相談所連盟によっては、管理者権限で断れない仕組みのところもあります。
お見合いを潰して、自社会員同士の結婚なら、成婚料も2倍もらえますもんね。
ニュースになっているIBJは直営店が3ブランドあります。
エリアによって差はあるのですが、お見合いのうちIBJ直営会員とのお見合いは4~6割ぐらい。
なので、加盟店は直営店から断られると会員の婚活が捗らなくなるのです。
会員側はどこの結婚相談所に加盟しているのかなんて、分かりません。いいなと思う人にただ申し込みをします。
会員8万人いるから、こんな理由で選ばない方がいいですよ
「IBJ加盟の結婚相談所に入ってしまった。こんなの聞いてない!ひどい」
と思う方もいらっしゃると思います。
会員を人質にとられているのでIBJ本部にたいし、IBJ加盟店は逆らえません。
加盟している結婚相談所は入会申込契約書とかパンフレットとか本部から購入しているのです。
社長のDVDも売ってます。
どこかの新興宗教みたいですね。
このように、忠誠心を測るバロメーターはいろいろあるんです。
追記
ブログ見た結婚相談所6社からメッセージ頂きました。内容はこんな感じ。
”力づく”とは具体的に何かまだ特に聞いておりませんが、賢い読者の方はお察しください。
「とうとう」って、つまり前から問題になっていたんです。
ここで変わって欲しいです。
結婚相談所って多いからどれを選んだらよいか分からないというのが普通の方の感覚だと思います。
IBJでは希望を聞いておすすめのIBJ加盟店結婚相談所を1~3社ぐらい紹介するサービスも行っています。
これって、一般人は3700社から選んで紹介してくれているって思うじゃないですか。
紹介するのはIBJ単独加盟の結婚相談所だけ。こういう点は、一般人に嘘をついているんじゃないのって思います。
IBJ加盟の結婚相談所にいるけど乗り換えた方がいいですか?
結婚相談所の乗り換えまでしなくても大丈夫だと思います。
IBJ単独加盟ならば、お見合いを潰された可能性は低いですし、複数連盟加盟の結婚相談所の会員だとしてもこれだけニュースになっているのに今からお見合いを潰すことはないのではないでしょうか。
ただ、今からあえてIBJ加盟にこだわって入会しなくてもよいのかなとは思います。
会員数8万人をウリにしていたのに、8万人の中から探せるわけじゃなかったのですよ。
今回の件で、業界の不透明さが改善されたらいいなと思っております。
記事の中に名前はだしておりませんが、こちらもIBJです。
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