副業で結婚相談所を始めた方々に取材した記事が公開されました。

 

取材NGの人も含め5~6人とやりとりをしました。(みんな集客ができずうまくいってなかったです)

婚活サービス利用者の増え方以上に、婚活サービスを始めようとする人・企業の方が供給過多の実態をご存じない方ばかりでした。

「出会いがない」わけじゃなく出会いがありすぎるんです。

婚活実態調査は毎年出てます。婚活関係では一番有名な調査です。

結婚相談所や婚活サービスをはじめようかなと思う人が、事前にこういう情報を知っていたら開業しなかったんじゃないかなと思ってます。

 

2009年ぐらいから恋愛相談・婚活相談をやっているのですが2010年ぐらいに結婚相談所を開業した人って50万円未満だったと思う。

 

「入会するのも開業するのもそんなに変わらない」

と思って自分が婚活したいから開業する人もいるぐらいでした。

 

街コンブーム、相席屋ブーム、マッチングアプリ等、いろんなブームがありましたが、どの時代も結婚相談所は出会い方の入り口ではない。

 

値段も高いし、何かサービスを利用してその次に「結婚相談所にしようかな」と思いつくサービスだ。

 

ユーザーがマッチングアプリとか婚活パーティーとか利用経験があってそのうえで結婚相談所も検討しているのに対し、開業したいと思う人が結婚相談所以外のサービスの知識・情報がほぼ全くないような印象を持ちました。

 

「婚活を何にも知らない人」

と思われるだろうなぁ~。

 

「結婚経験があるからアドバイスできる」

と言ってる人もいました。

なんか舐めてる…滝汗

 

やり取りさせていただいた方の中で、

婚活女子が抱くどんどん年齢が上がる焦りも、えり好みしている場合じゃないのは頭では分かっているけれど心がついてこない葛藤も分かってくれるような人はいませんでした。

 

出会いの場は競りにかけられて自己肯定感が削られる場になりかねないのに、結婚相談所を開業する人は増え結婚相談所間の競争は激しい。

 

そのため、「あなたなら大丈夫よ」「マッチングアプリより結婚相談所」と甘いことをいって入会させちゃう結婚相談所は今後もなくならないんだろうなと思います。

 

結婚相談所を開業したけれどうまくいっていない人が割とそろって「資金力がないから広告にお金を出せない」と集客に苦戦する事情を自己分析していました。

 

それもズレているなと思うんですよね。SNSでお金をかけずに幾らでもファンを作れる時代なのに。

 

広告費出せないから集客できないというのは非モテ男が写真や服装を変えようとせず「年収が高くないからモテない」と自己分析しているのと似ているなと思う。

 

今は資金力はあるような大きな企業でも婚活サービスを軌道に乗せるのは厳しいです。

  1. 2018年に朝日新聞も婚活サービスを始めましたが撤退しています。
  2. 2019年にCCCグループがマッチングアプリをはじめそれも撤退しています。
  3. 2020年に社員1000人以上いるような東証プライム上場企業が結婚相談所を始めました。今も細々と続いていますが、新規会員はあまりおらず開店休業状態のようです。
  4. 2022年の夏頃にマザーズ上場のスタートアップ企業が婚活サービスを始めたのですが、半年ほどで撤退しました。
別にやってもいいとは思うんですけどね。でも、こういう状況は知ったうえで誰が使うのかちゃんとイメージできるならやればいいんじゃないでしょうか。

それでも婚活ビジネスにもチャンスはあると思ってます。

だって、いつか結婚したい人のうち4人中3人はマッチングサービスを使っていないんです。前澤友作氏もシングルマザー用マッチングアプリを出したじゃないですか(1日で休止したけど)
 
現状の出会いを提供サービスではカバーしきれていない不満・不安を解消するようなサービスはめっちゃ期待しているし、要注目しています。
 
一方で、現状をよく知らずに結婚相談所を開業してしまうような方の結婚相談所はどんどんつぶれるだけなんだろうなと思います。

注目サービス1・チャプターズ

チャプターズは出会えるオンライン書店で、同じ本を選んだ人と話せます。顔出しはありません。共通の本なので、話題に困りません。代表の森本さんがとっても素敵な方なんですよ。

 

注目サービス2・恋庭

恋庭も2020年にリリースされてもう147万ダウンロード達成したゲームしながら交流できる顔出しせずアバターで交流するマッチングアプリです。
 

こちらも顔出ししないメタバースのマッチングアプリです。運営している佐藤さんとなみしろさんが素敵な方でした。

 

結婚相談所やメジャーなマッチングアプリは一部の人に人気が集中します。年々その傾向は強くなっています。

そのサービスの中でいい出会いを見つけるためにユーザーは人気者になる努力を強いられます。週5で働きみんな暇じゃないのに、婚活すると休日も仕事しているのと同じように疲弊しやすいのです。

 

顔出しせず人気格差が広がらない出会い方は伸びると思うし、そうあって欲しいなと思います。

 

結婚相談所という仕組みでは対応できない悩みはいっぱいあります。

 

例えば

 

「結婚したいってほどでもないけれど、一生独身の覚悟もないしあきらめがつくほど活動もしていない。婚活してみて結婚が向いていないって分かったら結婚はあきらめようかな」

 

ぐらいのゆる~い結婚願望で利用できるサービスってほとんどあんまりないと思うのです。

 

婚活事業者の多くが「結婚したい・恋人欲しい」と「婚活する・恋活する」の間に大きな溝があることに気が付かず「結婚したいなら婚活でしょう」と直結すると勘違いしている。

 

結婚相談所ってビジネスモデルが決まっているし、競合が多いし、それでもやりますか?

 

ユーザー目線からいえば、結婚相談所は一番料金も高額だし、効率的というメリットはあるものの最も苦しい婚活を強いられる場です。自分のライフプランに効率や成果を持ち込みたくない人も多いのだ。

 

この程度の情報は当たり前のこととして事前に知ったうえで、結婚相談所開業をご検討ください。

 

それすら知らない役立たずは去った方がいいと思う爆弾ドンッ

あなたが婚活参入しなくても誰も困らない。

 

どうしてもやりたいなら、まずは独身限定BBQとかたこ焼きパーティーを企画してゆる~い出会いの場を不定期で提供するぐらいでいいんじゃない。

 

自分のやりがいのために独身者を利用するなパンチ!