人生停滞気味、気が付いたら30代という八代希さんのお話を連載しております。

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スピリチュアル本が好きで、たまたま手に取ったのが私の著書で衝撃を受けた希さん。個人相談にお申込みになり、自分の外見が全く手抜きであることに気が付きます。外見を整え、婚活アプリに登録しました。写真を変えるとたくさん「いいね」が着ました。その後、メッセージのやり取りが続いたのは3人の男性でした。

昨日のお話はコチラ下矢印

今日のお話は11話目です。

メッセージのやり取りが続くのはこちらの3名の男性でした

  • 文章が丁寧な同い年の浩二さん
  • 年上のバツイチ男性斎藤さん
  • ライブに行くのが好きな大佑さん

浩二さんと斎藤さんからは「今度会ってみたいね」という話題になったけれど、土日が休めないうえに来月のシ

他の男性からの「いいね」もみなくなり2人とだけやりとりしていた。毎日メッセージが来るのが楽しみで、休み時間にpairsをチェックするのが楽しみになった。

浩二からメッセージが来ている。

 

浩二「希さんはお休みいつですか?有給がたまっているので、希さんのご都合に合わせて休むことできます」

 

希「本当ですか!来週の火曜と再来週の月曜は休みです」

 

浩二「分かりました。有給申請しますね。」

 

デートのために有給を申請してくれる男性がいることに喜びと不安と焦りがいっぺんにやってくるゲッソリ

今の仕事をして8年間、有給なんて申請したことはないし、そんなもの言い出せない空気がある職場だった爆弾ドンッメラメラ

デートで有給ってありなの?そもそも有給がない私の方がナシなの?

モヤモヤしはじめた。

 

「有給なんてもらえる仕事の人と会うんだ。浩二さんって、ちゃんとしたとこに勤めているんだなぁ。釣り合うのかな。

なんか、この働き方も考えないとなぁ。

土日やすみじゃなくてもいいけど、月に何回かは休めないと会えないじゃん。

菊乃さんは非正規雇用はキャリアアップって書いてるけど、私は何にもできないし資格でもとろうかな」

 

今の仕事は目まぐるしく自分には向いてないと思っている。接客は苦手。今の仕事が好きなわけでもないし、収入が多いわけでもない。

 

今の会社は業績の理由で契約社員のまま、正社員にはなれないと言われたことがある。

とはいえ、パートさんのシフトを作ったり副店長としてクレーム処理をしたりビアガーデンの企画をたてたり、仕事量は多かった。

 

ただ雇ってくれて居場所があるからいただけ。配達をやっていた時のように向いてないとかいう同僚はいない。

考えすぎて頭がグルグルする。

気がつくと「転職 資格」で検索してユーキャンのページを眺めていた。この中でどの資格をとればいい生活が送れるんだろう?勉強が苦手でもとれて、就活に有利な資格はどれだろう?夜な夜なスマホで資格を検索して自分を幸せにしてくれそうな資格を探していた。

浩二と会う日が決まった。

GWの間の平日5月1日に浩二は有給をとってくれた。

※昨年の出来事なので5月1日平日です。

その頃、次のシフトが決まりバツイチの斎藤さんともGW明けの日曜日に会えることになった。

 

初めて浩二と会う日、ペアーズの写真と同じピンクベージュのブラウスを着ていった。

 

浩二「すぐ希さんって分かりました。イメージした通りの方でした」

 

希「浩二さんもイメージ通りですよ」

 

何を話そうか会うまでものすごく悩んでいたのに、2〜3週間メッセージのやりとりをしていたのでそんなに話題に困ることもなかった。

一緒に話して食事をして帰る間際に「また会いたい」と言われとっさにバツイチ男性と会う日曜日の夜を提案してしまった。土日の休みはその日だけなのだ。

あとから同じ日に2人とデートなんて大丈夫だろうかと思ったけれど、代案日程も出しにくい。

 

浩二は四国出身で関西の大学に進学し建設関係の仕事をしている。もちろん正社員で有給も取得できる会社員。

「なんか私なんかと釣り合うのかなぁ」

楽しかったしまた会いたいけれど、同時に自分なんかが浩二とうまくやっていけるのか猛烈に不安になった。

 

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人との関係を深めるのも不安が付きまといますよね。