やっと会えました
私が遷延性意識障害者へのアロマケアを
初めて行なったお客さまに
この方への施術をきっかけに
久留米の療護病棟や
北九州の在宅の方々へ
そして関東の在宅の方々まで
出張施術が広まっていったのです
お客さまYくんは
大分市から久留米の病院へリハビリ入所
3年でリハビリプログラムは終了なので
帰る準備しなきゃね
と言ってたところに新型コロナ
病院は面会禁止でご家族さえも会えない状況に
今年明けて感染状況が落ち着き
大分に帰れるのは良いのですが
自治体より
在宅の介護制度を受けるのには
一旦病院に入院するのが必須です
受け入れ先の病院がなかなか無く苦労されました
やっと受け入れてくれた病院は
緩和ケアや高齢者の終末期病棟です
最高重度障害のケアと基本的に同等にできるとすれば
こういった病院になってしまうのです
でもYくんをはじめ意識障害者は違います
生きる為に機能回復を目指してる人達です
立って歩き
自ら意思表示をして
口から美味しいものを食べる
その為に
さまざまな処置や手術
リハビリを重ねてきている人達です
久留米の病院から大分市へ移動
入院後
師長さんや医師が
Yくんの様子を見て「この子は違う」と
なるべく早く在宅へ
ここでは出来ることが限られてしまう
(というか 初めてのケースで扱いが判らない)
それでも
できる限りの事はやって頂いたと聞きました
本当に理解ある病院でした
在宅の準備ができるまで2ヶ月かかりました
そしてやっと今回1年ぶりに会えました
機能回復のリハビリが抜けた2ヶ月
栄養は管理されて体重は変わらないけど
筋肉量が低下
寝姿勢のまま長く過ごしていたせいか
四肢や背部など関節のあちこちが
全体的に固まってきていました
車椅子に深く座れなくなっていたのです
丁寧にゆっくり
関節の可動域をチェックしながら施術しました
関節の僅かな緩みでも
体位変換や車椅子への移乗
着替え 入浴 おむつ替えなど
介助もしやすくなります
骨折や怪我の事故も少なくなります
胸部も緩み循環も良くなるので
アロマケア後では
痰を外に出しやすくなるのですが
さらに
Yくんは花粉症もあるので
この時期 痰が多量に増えます
吸引を頻繁にしながらの施術となりました
施術前 痰が絡みゼロゼロしてたのがすっきり
呼吸もしやすくなったようです
生活もまだ落ち着かず
夜もあまり眠れてない様子
施術後は
気持ち良さそうに眠ってしまいました
しばらく施術間隔を詰めて行ない
1年前の身体の状態をまず目指します
介護計画を詰めていく中で
デイケアの代わりに
特別支援学校へ入学という措置が取れて
Yくん本人承諾の元 高校生をもう一回です
学校生活を送るには車椅子に乗れなきゃです
私を覚えていてくれたこと
いっぱい笑顔が見れたこと
嬉しかったよ
また来週お会いしましょう