「ベンガラ」で有名な「吹屋ふるさと村」に行ってまいりました。
高梁市成羽町なのでわりと近いのですが行くのは初めてです。
そもそも「ベンガラ」ってどんな字を書くの?
調べてみると、「紅柄」説と「弁柄」説があるらしい。
「ベンガラ」とは酸化鉄でできている顔料のことなのです。(酸化鉄ってひょっとして鉄の赤錆のこと?)
そして、もともとは日本には無かったらしい。(エエッ ホンマニ? 知らんかった・・・)
インドのベンガル地方のものを輸入したのでこの名前がついたらしい。(フムフム・・・ナルホド)
と言うことは、漢字はどっちでもいいってことか?・・・(個人的には「紅柄」の方が好き)
というわけで、まずは現在使用されている木造建築の小学校で日本最古といわれる「吹屋小学校」!
明治32年開校ということは137年前に出来たってことです。(オオーッ)
2009年時点で総生徒数5人!(少数精鋭だ!)
はたして先生は何人いるのか?
そして、そのわきには宿泊施設とレストランを兼ねた「ラ・フォーレ吹屋」
こちらの建物はまだ新しいが小学校のイメージを損ねないよう上手にデザインされております。
それから少し離れて、銅山とベンガラの総元締めであった「西江邸」へと旅は続くのです。
これまた築300年という旧家。
受付で拝観料(大人500円)を払ってフ~ラフラ
あいにく本日は庭樹の剪定日とか(いえいえそれも貴重な見学かと・・・)
受付の方はこの家の当主の奥方とのこと(確か18代目とか?・・・)
時代が時代ならお姫様かも・・・
建物はといえば、しっくい壁と石州瓦(実はこのあたりが本場らしい・・・ホントニ?)の年代物です。
雪が多いところは石州瓦(瓦の焼く温度が高い・・・これ常識です・・・エッヘン!)
内部の石土間です。
そして、敷地内にスクッと建つ蔵(古い資料とベンガラを使った昔の工芸品を収納している)
本物の(不純物のない)ベンガラが保存されているのです(最近のベンガラは合成して造られているらしい)
以前ご紹介した藍染め師の外山さんの話を思い出しました。(本物がどんどん失われていく・・・)
サスガに長い年月を経て現存しているものはどれもみないい表情してるワ。
われわれの造る住宅の100年後はどんな面構えになっているのでしょう?
多分、恐らく、残念ですが見れません・・・残念!