２０１１／7／15（金）～17(日) 仏坂遍路道
コース 自宅 ＝ 川内BS ＝ 知寄町 ＝ 文珠通電停 ・・・ 31竹林寺 ・・・ 32禅師峰寺 ・・・ 種崎渡し ・・・ 33雪蹊寺・高知屋（泊）・・・ 34種間寺 ・・・ 35清瀧寺 ・・・ 36青龍寺 ・・・ 三陽荘（泊） ・・・ 佛坂 ・・・ 別5大善寺 ・・・ ＪＲ須崎駅 ＝ ＪＲ高知駅 ＝ 川内ＢＳ ＝ 自宅
7月17日、7時３０分に三陽荘を出発する。宇佐大橋まで引き返し、県道23号線を左手へ進む。
浦ノ内湾の北側を通るこの道、ズーーーと左手に海を見ながら、右へ左へグネグネと曲がり続けている。
浦ノ内湾
歩いても、歩いても、同じ景色が見えるから、前へ進んでいった気がしない。
海から離れて坂道を上っていくと、浦ノ内小学校出入り口の道路が続いてる。
浦ノ内小学校出入り口
道路の広くなったところに、小学生の「お遍路さん。どうして歩いているんですか」というアンケート用紙が置いてある。
荷物を担いで、ただ黙々と歩いている遍路を見ると不思議に思うんだろうが
・・・・ゴネンネ、答えてあげたいが答えられない。
再度、海沿いの道を進み、今度は長い坂道を上っていくと「浦ノ内トンネル」に出る。
浦ノ内トンネル
このトンネル、狭いし、歩道がないし、その上照明も暗い。
「嫌じゃな、車の来んうちに早よ通り抜けよ」と大急ぎで歩いたが、そう思い通りには行かない。
後ろから来た車がクラクションを鳴らし続けながら、横をすり抜けていった
「コラー、クラクション鳴らさず、スピード落とせ。遍路をはねると七代祟るぞ」去り行く車に文句を言いながら、恐怖のトンネルを無事通過した。
十善戒の不悪口・不瞋意を破ってしまった。南無大師遍照金剛。
浦ノ内中学校
浦ノ内中学校を過ぎ、坂を降りたところのスーパーでアイスクリームとエネルゲンゼリーを購入する。早く食べないとアイスが溶けてしまうが、座るところがない。仕方なく、アイスを食べながら歩いていった。
１００メートルほど歩くと左手に小さな鳥居があり、右手に仏坂への分岐標識が出ていた。
仏坂へ
アイスを食べ終わるまで休憩にした。
分岐を右折して県道314号線仏坂遍路道を進む。
県道314号線
横浪小学校を過ぎ、坂道を更に上っていく。
横浪小学校
分岐点に「仏坂遍路道」の石柱が立っており矢印に従い山よりの道を進んでいく。
仏坂遍路道石碑
少し山道を登ると今度は「岩本寺遍路道」の標識が右の山に入るように指示している。
岩本寺遍路道石碑
この道、結構荒れている。草木の繁茂期とはいえ、余り通る人がいないのか道がほとんど草で覆われ、将来が心配だ。
ほんの少しの距離だが、急勾配の道を登っていくと、再度、県道314号線をショートカットしたところに出てきた。
ガードレールの遍路シールが左手へ進むように指示している。
県道３１４号線
ここからの道、一本道だから標識は要らないといえば要らないが、次の岩不動の分岐まで標識どころか、遍路札の1枚もない。これだけ長い距離の間、何もないと、ひょっとして標識を見落としたんじゃないかと不安になる。
いつもは何気なく見る遍路札だが、実際はすごい安心を与えてくれていたんだ。
遍路札あんたはエライ。
１０分ぐらい歩いても何にもない。「もしかしたら、岩不動へ寄れず、県道を直進することになるのかな」不安が広がる。
不安が限界になる頃に、坂道は峠を過ぎて下りになり、岩不動への標識が現れる。
岩不動分岐標識
県道に出てきてから２０分以上経っていた。
ヤレヤレ、よかった、よかった。
峠の分岐から急降下で遍路道を降りていくと、足元にお堂が現れる。
岩不動
１１時５５分、岩不動到着。
お堂は岩壁を背にして、こじんまりと建っている。本尊は岩に刻まれた不動明王とのことだが、いくら目を凝らして見つめても暗すぎて何も分からなかった。
ズームで寄ってみたが何かわからない
ザックを下ろし、本堂横の水を体にかけて小休止。熱中症にならないのが不思議なくらいの暑さだ。
昼食にパンを持ってきていたが、とても食べる気にならない。
エネルゲンゼリーを飲み食事の代用にする。
岩不動横のお寺の前から舗装道路を下っていく。
下り道
平地に出るところで、再度、県道314号線に合流する。
県道314号線に合流
須崎に向かって山間の田んぼの中をひたすら進んでいく。山間から段々と平野が広がり、高速道路が見え出したあたりで自販機発見、水分を補給する。
「仏坂遍路道」石柱からここまでの所要時間は１時間。仏坂に入る前に500CCペットボトルを2本準備していたが、ほとんどなくなっていた。
このあたりも遍路シールはところどころしかない。地図をしっかり見ていないと、1本道を間違えるとその先、ズーとシールなしになってしまう。
シールなしになるだけでなく、酷暑のこの時期、道を失い、水分補給が出来なくなると、重大事故になるので、地図をしっかり確認しながら進んで行く。
須崎へ に続く