2011/7/15(金)~17(日) 土佐市へ 3の3
コース 自宅 = 川内BS = 知寄町 = 文珠通電停 ・・・ 31竹林寺 ・・・ 32禅師峰寺 ・・・ 種崎渡し ・・・ 33雪蹊寺・高知屋(泊)・・・ 34種間寺 ・・・ 35清瀧寺 ・・・ 36青龍寺 ・・・ 三陽荘(泊) ・・・ 佛坂 ・・・ 別5大善寺 ・・・ JR須崎駅 = JR高知駅 = 川内BS = 自宅
最初の信号を右折して、県道39号線を塚地峠へ向う。
正面の山に向ってひたすら坂道を上っていく。
大師の水
3キロほど進むと塚地峠への分岐標識があり「大師の水」休憩所が現れる。
峠越えに備えて大休憩とする。靴下を脱ぎ、体を濡れたタオルで拭き全身を冷やす。足裏の痛みのあるところを指でさすって確認するが、どこも異常はなかった。
先ほど接待でいただいたアイスタオルを体に押し付けながら
「コレがなかったら、峠は通らずトンネルを通ったかもしれん。これも大師様のお導きじゃ。峠に向ってイザ出発」
峠までは800メートル。急勾配の石敷道が続いている。昔からの重要な街道なので、雨で道が崩れないように石を敷いているのだ。
この道100メートルおきに標識が立っている。
「峠まであと○○メートル」の標識、これは役に立った。
100メートル単位で歩けばいいから、気分が非常に楽だった。
峠に到着。標識がいくつも立っている。中の一つに「弥九郎橋」とあったがどこのことか分からない。
後で調べると土佐市から県道39号線を塚地へ行くときに渡った橋の名前だった。昔はこの橋が土佐と宇佐を分ける重要拠点だったのだろう。
峠を過ぎると道はなだらかになる。
やがて道は谷川に添って進み、平野へ出てくる。出てきたところは、道路工事中で標識がない。
とりあえず、家の見える方向へ進むこととした。
家の見える方へ
少し行った橋の袂、右か左か悩んでいるとラッキーなことにカブに乗った男の人がやってきた。
遍路衣装の人間がキョロキョロ左右を見ていたので、道に迷っているのが分かったのだろう、横で止まってくれ、尋ねる前に教えてくれた。
「青龍寺へは、この道を真っ直ぐ行くと堤防に出る。堤防に出て右手を見ると橋が見える」
教えられたとおり、真っ直ぐ進むと、新しく出来た道に出てきた。道端に遍路標識が立っていて、青龍寺は右をさしている。
「さー、どうしよう」地元の人が教えてくれる道は近道。標識は一般向け。一般向けを採用した。
少し進むと遍路シールを発見。ヤレヤレよかったとシールの通り進んでいくと次のシールがあった。なんとこのシール、引き返す方向をさしている。
このあたり道が新しく出来た為かシールは当てに出来ない。仕方がないから、今歩いている道を南向いて進んで行く。
「どの道も宇佐湾に平行しとるので、そのうち橋が見えるじゃろ」
車の音が聞こえ出したので、音のするほうへ進み防波堤の道に出る。正面に宇佐大橋が見えている。
宇佐大橋、長さが645mもあり高さも高い。海面が遥か下に見える。
「ワー高いなー。ワシ、高いとこ苦手なんじゃ・・・・」
右側には歩道が付いているが、橋の手摺は腰ぐらいの高さしかない。
海に架かっている橋だから風が強い。風が吹くと海に落ちそうで怖く、ついつい海面の見えない車道よりを歩いてしまう。
風景を楽しむ余裕もなく足を速める。
渡り終えたところに「旧遍路道」の矢印があるが、道路状況不明のため県道を進む。今夜の宿「三陽荘」の前を通り過ぎ青龍寺へ向う。
「三陽荘」のすぐ隣、「酔竜」を右折して遍路道へ入る。
青龍寺までの道はきれいに舗装されている。左手には池、右手の山際には石仏が沢山祭られている。
16時10分青龍寺到着。時刻は遅いのに、二組の遍路がいた。ちょっとだけあせり気味の参拝を済ませ、納経をいただき三陽荘へ打ち戻る。
三陽荘は大きな旅館だった。泊り客だけではなく、何組もが宴会をやっている。
三陽荘
すぐ前がレジャースポット「竜の浜海岸」なので、観光客の方が圧倒的に多い。というより遍路はほとんどいなかった。
今日は猛暑のなか、30キロぐらい歩いているので、もうクッタクタ。一番に大浴場へ向かい、洗濯機へ洗濯物を放り込み、お風呂にドボーン。大汗をかいたのでお湯の中で、体を揉み解し疲れを解消する。
6時から食事。さすが旅館だけあって豪華な料理だが、昼間、多量の水を飲んでいるためか食欲もなく、残してしまった。
換わりにビールでエネルギーを補給する。中ナマおかわり!