雲行きの怪しい朝だった。
西の空には低い雲が垂れ込め、東の空からは、わずかばかりの光が漏れていた。
朝の日課を済ませ、昼からはOB会の集まりに出掛けた。
時折、有志が集まって食事や歓談を楽しんでいるが、メンバーのほとんどは80歳代。
今では、自力で出掛けられる人たちが集まる会になっている。
現役時代の思い出話や、日頃の暮らしぶりなど、話題は尽きない。
顔を合わせれば、昔の記憶が次々と蘇り、四方山話に花が咲く。
今日は少し早く着いたので、久し振りに牧野が池緑地を散策した。
芝生広場は強い陽射しが照り付け、人影もまばらだった。
林間の遊歩道に入ると、木陰で陽射しは和らぐものの、湿気がまとわりつくような蒸し暑さだった。
池では水草が盛んに繁茂し、水面を覆っている。
ハスの花は盛りを過ぎ、花托が茶色を帯び始めていた。
今日から9月。 林の中ではツクツクボウシが鳴き、栗のイガが散乱して、夏の終わりと秋の訪れを告げていた。







