白川公園のラジオ体操を終えた後、大須観音へ向かった。
毎月18日と28日は大須観音の縁日で、夜明けとともに境内では骨董市が開かれる。
昔からこの市を訪れるのを楽しみにしているが、最近は大工さんや建具職人などが使っていた道具類が、めっきり少なくなってきた。
以前は、使い込まれた鑿や鉋、鋸など、職人の手の跡が刻まれた道具をよく見かけたものだ。
しかし、今では大工仕事も現場で木材を加工する機会が少なくなり、鑿や鉋などの手道具を使うことも減っている。
そのため、長年使い込まれた職人の道具が骨董市に出てくることも少なくなったようだ。
その一方で、古着や昔の玩具、装飾品などを扱う店が増え、骨董市の様子も少しずつ変わってきた。
帰りはまだ早朝で、人気のない商店街を歩いて家に戻った。
昼には中日ビルの中華料理店で、学生時代の仲間と会食をした。
一頃は年に2、3回、10数人が集まって賑やかな会だったが、年々参加者が減り続け、今回はわずか4人の会となった。
80代も後半になると、亡くなる人も少なくない。
また、元気でいても、遠出が難しくなり、こうした集まりに足を運べない人も出てくる。
それでも、顔を合わせれば昔話は尽きない。
学生時代の出来事や共通の思い出を語り合い、ひととき昔に戻ったような楽しい時間を過ごした。
「また次回も元気で会おう」と約束して、散会した。
骨董市から消えていく職人の道具、そして少しずつ減っていく昔の仲間。
年月の流れを感じながらも、こうして再会できることのありがたさをしみじみ感じた一日だった。





