昨夜から降り続いた激しい雨は朝にはようやく上がった。
しかし、雨をたっぷり含んだ空気が街を包み込み、気温以上に蒸し暑さを感じる一日となった。
毎週木曜日は、円空仏彫刻「木端の会」の稽古日である。
午前中は荒子観音寺の教室で、制作中の十一面千手観音像の彫刻に取り組んだ。
顔の輪郭や頭上の化仏などの形を作りながら、完成した姿を思い描いて鑿を進める作業は、緊張感と充実感を与えてくれる。
雨上がりの境内には所々に水たまりが残り、昨夜の激しい雨の名残を静かに伝えていた。
教室を囲む木々はたっぷりと雨水を吸い込み、葉は一段と鮮やかな緑をまとって、生き生きとした輝きを放っている。
彫刻の合間に外へ出て深呼吸をすると、湿り気を帯びた空気の中にも木々の爽やかな香りが漂い、心身の疲れがすっと和らいでいく。
静寂に包まれた境内で過ごす時間は、まさに心を整えるヒーリングタイムであり、週に一度ここへ通うことが、今では何よりの楽しみになっている。



